ジャガー・ランドローバー新潟

【連載】新潟の大学生発! SDGsから新潟の今を考える「持続可能な新潟の農業のためにできること(目標2)」


前回:【連載】新潟の大学生発! SDGsから新潟の今を考える「『目標1.貧困をなくそう』と新潟の未来」

こんにちは、新潟カープの小野木です! 今回は「目標2 飢餓をゼロに」から、新潟の持続可能な農業の実現に向けた課題と、解決のために新潟カープで考えた提案をまとめましたので、みなさんと共有できればと思います。

 

新潟で「目標2 飢餓をゼロに」?

目標2 飢餓をゼロに

新潟といえば「米」。これは、全国的にも定着したイメージではないでしょうか。稲作部門では、栽培面積、収穫量、産出額1位、米菓生産高1位。名実ともに新潟は、日本の主食を支えていると言えるでしょう。今回は、目標2「飢餓をゼロに」の観点から、新潟の持続可能な農業について考えていきたいと思います。

目標2「飢餓をゼロに」は、「飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」とあり、特に農業との関連が深い目標になっています。

 

新潟の持続可能じゃない農業の実情

まず、お米を巡る動向を見てみると、米の販売価格・需要量の低下という現状にあります。

【出典】 米をめぐる関係資料,農林水産省,2021.2、https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/210226/attach/pdf/index-36.pdf、参照:2021.8.9

また、農業の収益力に基づいて都道府県を見てみると、新潟県はじめ、米どころの多くの県が面積あたり所得、経営体当たり所得のどちらも低いことが分かっています。さらに、米どころの県の多くは、農業競争力、特に青年農業者率という指標では最低水準のようです。

稲作は作業負担が少なく、高齢者だけでもできてしまうので、若い世代への事業継承が進まないという背景があるのではないかと考えられます。(【参考】データに見る日本の農業の地域性,みずほ総合研究所,2017.9.4、https://www.mizuho-ir.co.jp/publication/mhri/research/pdf/insight/pl170904.pdf、参照:2021.8.9)

また、同じく「米どころ」と呼ばれる宮城県や秋田県と品目別農業産出額を比較すると、新潟県は米の割合が多く、米どころすぎるとも言えます。逆に、園芸部門の割合は少ないという特徴も見られます。

RESASより作成2020.12

園芸部門とは、果樹、野菜、花卉(かき)を扱う部門です。園芸部門に強い地域は収益力・競争力が高く、持続可能な新潟の農業の未来のために園芸部門の強化という課題は看過できません。令和元年7月には、新潟県園芸振興基本戦略(以下、園芸戦略)が策定されました。以下は園芸戦略の本文「1.基本的な考え方」の引用です。

「主食用米の需要減少が見込まれる中、農業経営が持続的に発展するためには、米だけに依存せず、経営基盤を強化することが重要であり、儲かる農業の実現に向けて、園芸導入により稲作経営体の経営の幅を広げるとともに、機械化や施設化、農地の汎用化などを積極的に推進して生産効率の高い産地を育成し、園芸生産の拡大を図る。このため、園芸導入・拡大に向けて様々に挑戦する農業者や産地を、関係機関・団体が一体となって、生産から販売まで一貫してサポートする。」

新潟県としても、園芸部門へのサポート体制を築いています。

【出典】新潟県園芸振興基本戦略,新潟県,2017.7、https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/228377.pdf、参照:2021.8.9)

 

園芸部門推進のための提案

わたしたちは、このような社会動向から、越後姫の魅力を広げるオーナー制度の導入を提案したいです。

オーナー制度とは、いちご収穫前に苗の一部を購入し、お世話は基本的に農家がします。購入者は苗のそばにつきっきりでなくても、生育過程をお便りやWebで知れたり、自分の購入した範囲で収穫体験を行うことができたりして、生産過程を楽しみ、イチゴを受け取ることができるという制度です。この制度は、事前に購入を申込んでもらうので、生産者の収益の安定性につながるだけでなく、越後姫の魅力を直に感じてもらい、ファンを増やすことにつながります。

いちごは安定した収量、加工して付加価値をつけての販売で可能性を広げやすいという点で新規就農者に人気です。越後姫の特徴として、果肉が非常に柔らかく、たっぷりとつまった甘さが溢れ出てくるみずみずしさが挙げられます。職業としても、味わいの面でも、越後姫の魅力をオーナー制度を導入することで、広げていきたいと考えました。

越後姫は地元の方からは認知されていますが、県外での認知度は低く、認知度の向上は課題となっています。越後姫はその果肉の柔らかさゆえに、長時間の配送に弱く、遠方への流通が厳しいため、県外に流通するのは約5%だけという現状にあり、認知度が低いのも納得できます。

そのため、県外出身者も多い新潟の大学生にもオーナー制度に参加してもらうことは重要だと思っています。大学生に越後姫のファンになってもらえれば、県外に出ても全国的な認知度を上げることになります。

また、この制度で、生育過程をお知らせするだけでなく、経費の面も見せることによって農業に興味があるけど、経験が無い大学生も農家という仕事について知ることができ、大学生に園芸部門での就農という選択肢を持たせることを狙いとしています。

越後姫

越後姫を広めるために新潟カープから誕生した「ニコ姫」というキャラクターです

 

最後に

SDGs目標2の中の「持続可能な農業の推進」ということで、新潟の持続可能な農業の実現のためにできることは何か、大学生の視点ではありますが考えていきました。

コロナ禍を経て、農業従事者にも大きな打撃がありましたが、逆に「食」、「生産者」への関心、オンラインでの「体験」への関心が高まっています。このような消費者のニーズをいち早く掬い上げながら、未来に新潟の良いもの、日本の良いものを残していける仕組みを作り上げていきたいです。

 

【連載 新潟の大学生発! SDGsから新潟の今を考える】

前回:【連載】新潟の大学生発! SDGsから新潟の今を考える「『目標1.貧困をなくそう』と新潟の未来」

初回:【連載】新潟の大学生発! SDGsから新潟の今を考える 第1回「SDGsの実現の先にある新潟の未来」

記事一覧



無料ユーザー登録すると、コメントを投稿できます。無料ユーザー登録はこちら

0 件のコメント

コメントはこちらから

こんな記事も