駄菓子屋のある三条市の“まちの駅”が子供たちに人気

 たんす金具の工場などに使われていた廃工場をリノベーションして今年4月15日にオープンした、まちの駅「三条ベース」が最近、子供たちの人気スポットになっている。

 

 店内には、懐かしさを感じさせるゲーム機と、駄菓子屋が入っているほか、休憩もできるスペースがある。どうらや、これが人気の秘訣のようだ。

 

 筆者が取材に行った当日も、小さな子供連れの家族が駄菓子屋で買い物をしたり、学生たちが休憩スペースの椅子に座りマンガを読み耽ったりしていた。

 

 一方、市内外の企業の商品や、市内の金物工場などから出た端材(金属)を使って作られた展示物(端材アート)などがずらりと展示されているのも目を引く。

 

 子供たちに人気の駄菓子と並んで、町工場から生まれた品々を並べている理由を、運営人である高橋憲示氏は、こう語る。

 

「(1971年生まれの)私が小さな頃、三条市内では、まだ工場地帯などなく、家でモノづくりをしていました。このため、あちこちでプレスの音がしていたものです。そうした意味で、ものづくりは、三条市にとって町の文化であり、アイデンティティ。しかし、いまの子供たちは、こうした町の文化やアイデンティティを感じずに育っています。そこで、(ものづくりを体験する一過性の)イベントなどではなく、常にモノづくりを感じることのできるスペースをつくったのです」

 

 高橋氏は、2011年にそれまで勤めていた会社から独立しコンサルティングビジネスを立ち上げた。いわばコンサルタントが本業とも云える。

 

 2014年には、中小企業庁グッドビジネスアワード「ベストパートナー賞」を受賞したことをキッカケに、国の専門家派遣事業(ミラサポ専門家派遣)などを通じ、全国各地から仕事が舞い込むようになったという。

 

「地域が元気になるには、零細企業の活性化が大切」と高橋氏は云う。そしてコンサルタントとして、数多くの零細企業の自社商品(ナノブランド)の立ち上げを支援してきた。そんなナノブランドも、三条ベースには並べられている。

 

 近くに行った際に、三条ベースに立ち寄って、中小・零細企業の逸品に触れてみてはいかがだろうか。

 

《店舗情報》 

店舗名:アンドオン三条ベース

所在地:三条市田島1-17-9

電話番号:0256-55-1165

営業時間:11時~18時