家族で6次産業化に取り組む近藤畜産のカフェレストラン

1次産業としてだけでなく、加工の2次産業、サービスや、販売の3次産業まで手がけ、高収益化をめざす6次産業化――。

 

ブランド豚「甘豚」で知られる近藤畜産(新潟市北区、近藤武雄代表、025・259・7959)では、その6次産業化に家族が団結して取り組んでいる。

 

近藤畜産代表の近藤武雄氏の次女で、甘豚や地元野菜など使った料理を提供する「ガーデン カフェ かものはし」店長の和田小百合氏はこう話す。

 

「父、長男、次男が畜産(近藤畜産)に携わっています。また、三男は、加工・販売(近藤食肉)に携わり、肉や(委託加工した)ソーセージ、ハム、ベーコンなどをレストランや居酒屋に販売しています」

 そして、前述のとおり、次女の小百合店長が、甘豚を提供する店を経営する。

 

 

 小百合店長が、店を出したのは、昨年9月のこと。約1年たった今では地元だけでなく、燕や長岡、村上などからもリピーターが訪れるまでになった。

 人気の秘訣は、こだわりの料理。甘豚の豚骨からダシをとり数日間煮込むことで豚の旨みを最大限に引き出した「野菜たっぷりスープカレー」など定番メニューに加え、日替わりお肉ランチも好評を博している。

その日替わりランチは、「色々な(甘豚の)食べ方を知ってもらいたい」と、毎日料理方法を変えるこだわりよう。このため、いつ来ても、飽きずに料理を楽しめるのだ。

 料理だけではない。季節ごとに日々変わる花々の景色もリピーターの心を惹きつけている。

一方、店内では、甘豚の予約販売を受け付けており、「リピート購入をしてくれる方も増えています」(小百合店長)

 

マンパワー不足から、なかなか手をつけることができなかった個人向け甘豚の販売も、かものはしの開店を機に、少しずつではあるが増えている。

 

なお、現在は、店舗スペースが限られているため、冷蔵庫などを設置するスペースを確保できず、店頭販売はしていない。しかし、今後は、「検討していきたい」(同)と、家族が汗を流す畜産部門、加工部門との、さらなるシナジー効果を模索する。

※創刊準備号から転載