県内企業に“女性プロジェクト”続々  商品開発に活かされる『女子力』(前編)

 大光銀行(長岡市)が今年(※2016年)3月に、女性客ニーズに向けたサービスや商品開発のチーム「コフレディア」を発足し話題になった。行内の女性スタッフに加え、マスコミ、生保、百貨店など様々な他業界からメンバーを募ったスペシャルチームだ。

 

 家電メーカーのツインバード(燕市)がこの10月(※2016年)に発売した「フルーツビネガーメーカー」は20代の女性社員だけで企画開発された新商品。キッチン周りの商品は女性が使用するシーンが基本で、ユーザー目線に立ったとすれば商品開発を女性スタッフに求めるのは自然な流れともいえる。

 この2例だけでなく、昨今は県内の様々な企業で女性プロジェクトが商品開発に力を発揮するケースが多く見られる。

 

 山崎製パン株式会社新潟工場では、同社の看板「ランチパック」シリーズのご当地新商品の開発を、新潟のガールズ集団リリー&マリーズ(通称リリマリ)と共同で行った。

「開発期間は4カ月ほど。その間、合同会議は3回開かれました。リリマリの皆さんには、実に真剣に取り組んでいただき、我々の発想ではたどり着けないような案も出していただきました。中には実現できなかったものもありましたが、成果は大きかった」(開発担当者)

 

 ランチパックシリーズは発売32年のロングセラーで常時50種程度(全国発売の定番品が30、地域限定品が20程度)発売されている。今回、開発にあたってリリマリ側から提案されたテーマは「地場産品の使用」。米粉食パンの使用が一番に決まった。

 

 出来上がったのが新潟市西区のブランドサツマイモ『いもジェンヌ』を用いた『いもあん&マーガリン』と県産米を使用したドリアフィリングとチーズソースの『チーズドリア風』の2点。11月から新潟県のスーパー等で限定販売されている。

 女性ならではのこだわりは味だけでなく、パッケージデザインにも反映された。リボンのイラストがあしらわれリリマリのロゴも入っている。いずれもランチパックのパッケージでは初めての試み。コラボの成果はこういう部分にも出ている。

(2016年12月10日号より転載)