入手まで3年4か月待ち 関川村猫ちぐらの人気の理由

空前の猫ブームといわれているが、関川村の「猫ちぐら」の人気も沸騰している。

 

人気の秘訣は、関川村で栽培されたコシヒカリと越端麗の稲わらを素材に使っていること。

「強度があるに加え、保湿性があるため、夏は涼しく、冬は暖かく保てます。加えて、稲わらの香りは人間にも心地よさを感じさせてくれます」。関川村猫ちぐらの会の伊藤マリ氏はこう話す。

 

そしてここ数年、頻繁にテレビにとりあげたこともあり、注文から商品到着まで「3年4か月待ち」(伊藤氏)の状態という。

村をあげて、猫ちぐらを作り始めたのは昭和55年頃。当時の渡辺村長が猫を飼っており、村の住民が、村長に手づくりの猫ちぐらをプレゼントとしたのがキッカケだ。これを機に、村の民芸品にしようという試みが始まった。その後、「徹底的な指導を行ない、技術力が大幅に向上させてきました」(同)

 

現在、作り手は42人。最年少は20代で、最高齢は3名いる90歳。価格は1万~2万6000円。一人平均月に4~5個作り、年間の生産量は2000個弱だ。「(稲わら代、事務経費などの)経費を除き、すべて作り手に還元しますので、90歳の方は年金より多く稼いでいます」(同)

ただ、最近は稲わら確保が悩みの種。生産者が各々で集める一方、事務局でも集めて作り手に販売しているが、稲わら集めは、重労働ということもあり、人材確保が課題となっているのだ。

 

一方、最近は、同じく稲わらで作った「おひつ入れ」などの人気も高まっており、安倍総理とオバマ大統領の夕食会場となった東京・銀座の高級すし店「すきやばし次郎」などで使われている。

 

(2016年12月10日号より転載)