食品ロスの削減に向けて「30・10(サンマル・イチマル)運動」が浸透中

 1月は新年会シーズンの真っ只中。宴会に出席してみると、自席を離れて食事するのも忘れ、気の合った仲間たちと酒を酌み交わしながら、会話を楽しんでいる人々の姿をよく目にする。

 

そんななか、全国の自治体の間でじわりじわりと浸透してきているのが、30・10(サンマル・イチマル)運動。「会食や宴会の食べ残しを減らすため、乾杯後30分間は席を立たずに料理を楽しみ、お開き前の10分間は席に戻り再度食べる取り組みのことです」。新年会で立ち寄った店の方がこう教えてくれた。

 

この運動は平成23年に、宴会中に参加者がお酌にまわり、手を付けないまま食事が大量に捨てられていることを問題視した長野県松本市が提唱した。市では、飲食店にポスターやコースターを配り、運動の趣旨を広めていったほか、モデル店において料理を食べやすい一口サイズにするといった取り組みを行った。すると食べ残しが半分に減ったという。

 

 現在では、福岡県、兵庫県、神奈川県厚木市、埼玉県狭山市、佐賀市、鹿児島県指宿市などが、30・10運動に取り組んでいる。

 

一方、県内では、糸魚川市が乾杯後の20分間と、ばんざい前の10分間は自席で料理を楽しみ、帰るときには食べ残しにしようという「20・10・0(にーまる・いちまる・ぜろ)運動」に取り組んでいる。「平成26年度から取り組んでおり、市内の店舗からからご要望があれば、(運動について記載した)コースターを配布しています」(環境生活課 

 なおコースターは両面印刷で、「20・10・0運動」とともに、「地酒で乾杯宣言のまち」の取り組みが紹介されている。

 

このほか、県が、昨年から取り組んでいる「残さず食べよう!にいがた県民運動」の一環として、食品ロス削減に取り組む協力店を募集している。ハーフサイズ・小盛りメニューの用意や、協力店登録後に県から送付するステッカーの店内掲示などで食品ロスに取り組んでもらおうというものだ。 

 

また、食の循環しばたモッタイナイ運動(新発田市)、小千谷のごっつお食べきり運動(小千谷市)、もったいない!食べ残しゼロ運動(妙高市)といった取り組みも行われている。