植物工場から瓦版浴まで誕生! ただの交流にとどまらない異業種団体「あがのドリームプロジェクト」

 阿賀野市内の50社・個人が参加し、同市の産業振興を考える異業種団体「阿賀野ドリームプロジェクト」(佐藤政輝会長=株式会社クボ製作所専務取締役)の活動に注目が集まっている。

阿賀野市は2004年4月に4町村が合併して誕生した。しかし、「誕生して何年経っても、連携が取れない状況が続いていた」(佐藤会長)。

そこで一つになって、産業振興をやっていこうと発足したのが、同プロジェクトだ。

 

第一弾の活動として、空き地の目だった県営東部産業団地を活用し、産業フェアを開催するという企画が持ち上がった。

結局、水道・トイレがなかったことなどから、日の目を見ることはなかった。だが、遊園地サントピアワールドを会場に「あがのわくわく産業フェア」が毎年開催されている。「入場無料、観覧車無料ということもあり、多くの来場者で賑わっています」(同)

 

 同会の凄いところは、ここではない。定例会、飲みニュケーションなどを通して生まれた“仲間力”の強さである。「定例会は2か月に1度のペースで開催し、会員企業を訪問します。そして、課題がある場合、それに対し、どんなことが協力できるか皆で真剣に考えます」(同)。

 

この結果、様々な成果が生まれた。例えば、脇坂園芸のエディブルフラワーのハウスを訪問した時のこと。虫の侵入に困っていることを知った。そこで皆で植物工場展に足を運び、植物工場を視察。実際に植物工場を見た一行は、「これならば我々だけで作れる」と思ったという。そして、県工業技術総合研究所の協力を得ながら、廃校となった旧大和小学校を活用し、虫の侵入を大幅に抑えることのできる完全閉鎖型の植物工場を完成させたのだ。

制作コストは市販の10分の1。工場半分は工技研の研究施設として利用されているほか、外販も視野に入っているという。

 

地ビール製造の天朝閣グループが昨年、本社の一部を改装し「阿賀野体感レストラン」を開いた時もメンバーが協力した。資金調達に、阿賀野市が導入を支援しているクラウドファンディングを活用したのだが、その際、会員たちが「支援」したのだという。

 

このほかにも、電熱で、地元特産品の安田瓦を温める「瓦版浴」や、市内の名物商品を割引価格で購入できる通販サイト「ごずっちょネット」など多くの成果が出ている。

(2016年12月10日号より一部転載)

 

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