業務用だしの総合メーカーのフタバが家庭向け市場に参入

 業務用だしの総合メーカー、フタバ(三条市、江口晃社長)が、今春参入したBtoC市場(家庭向けのだし商品市場)の開拓を加速している。今年3月、「家庭でも、本格的な、だしの旨みを味わってもらいたい」(同社)と開発した、だしの入ったパック5アイテムを「ON THE UMAMI」ブランドとして販売開始。また、「食卓の名わき役になる商品を目指した」(同)という瓶詰めの副食「神楽南蛮味噌」も同じON THE UMAMIブランドシリーズとして3月に発売を始めた。価格はいずれも648円(税込)。今後は商品アイテムを拡充するほか、直営店も整備し、事業の柱に育てたい考え。

 

「当社では、だしの旨みに関して、職人による官能評価のほかに、味覚センサーを使って、数値化いている。また、素材の仕入れから製造の細部にもこだわりをもっている。こうしたノウハウを活用し、家庭向けに本格的に作った商品が、ON THE UMAMIです」

 25日に開催された記者会見の中で、同社の担当者は、家庭用の新商品について、こう説明した。

 

ON THE UMAMIのメイン商品となるのが、だしパックで、「鰹と昆布」など6アイテムある。いずれも、業務用と同様、材料や製造方法にこだわったという。また「若い人にも手に取ってもらえるようなパッケージデザインに仕上げた」(同)ほか、パックの裏面には、舌マップ(写真)を記載し、商品の味覚がビジュアルでわかるような工夫を施した。

瓶詰めの「神楽南蛮味噌」も3月に同時発売した。

 

今後も、5月に「岩もずくとあおさの佃煮」を発売するほか、来秋には「炊き込みご飯の素」「だし茶漬け」を発売するなど商品ラインアップを拡充していくことが決まっている。さらに、貝類などの、だしを使ったパスタソースなどの開発も進めているという。

 

一方、現在はインターネット販売と本社工場にある直営店で販売しているが、今後は、直営店を拡充する。

具体的には2018年度中をめどに、本社工場付近に、飲食スペースなども備えた旗艦店をオープン。また、東京都内の百貨店や商業施設への出店も進めていくという。さらに、輸出を手がける関連会社を通じて、海外でも販売も行って行く計画だ。 

 

同社では、この家庭向けの新規事業で、初年度1000万円、数年内に億の売上をめざしていく。

ON THE UMAMI

パッケージの裏面には、うまみがビジュアルでわかる「舌マップ」を入れている