【不正入札談合】新発田振興局の部長と岩村組(新潟県新発田市)の2人を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕、事態を受け知事がコメント


家宅捜索された新潟県新発田地域振興局

新潟県警捜査第二課・新潟東警察署・新潟警察署・新潟西警察署・新発田警察署・機動捜査隊の合同捜査班は9月20日、新潟県新発田市豊町在住で新発田市地域振興局農村整備部部長の男性(58歳)を官製談合防止法違反および公契約関係競売入札妨害で、株式会社岩村組(新潟県新発田市)に勤務する新潟県阿賀野市保田在住の男性社員(72歳)と新発田市大栄町在住の同社役員の男性(65歳)の2人を公契約関係競売入札妨害の疑いでそれぞれ逮捕した。

新発田市地域振興局の男性は、新発田振興局が6月22日に執行した「松浦地区区画整理第33次工事」の通常型指名競争入札に関し、県職員として適正な入札などを行うべき職務を有しながら職務に反する行動をとったもの。

6月上旬ころ、新発田市内において入札指名参加業者の岩村組の逮捕された会社員の男性に対し、入札の秘密事項である予定価格などを教示し、同社に1億200万円(税抜)で落札させた。偽計を用いて入札などに関する秘密事項を教示し、公の入札で契約を締結するためのものの公正を害すべき行為をした疑い。

公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された岩村組の男性2人は、新発田市地域振興局の男性と共謀のうえ、上記の入札に関し、前述の通り教示を受けた予定価格などに基づいて算出した1億200万円(税抜)で入札させて、同工事を岩村組に落札。公の入札で契約を締結するためのものの公正を害す行為をした疑い。

今回の事態を受け、新潟県の花角英世知事は、「県職員が逮捕されたとの警察の公表がありましたが、公共工事の入札は、競争性、公正性、透明性の確保が大前提であり、今回の件は、公共工事に対する県民の信頼を揺るがすものであり、事実とすれば誠に遺憾であります。警察の捜査に協力し、その行方を見守るとともに、改めて職員の法令遵守の徹底を図り、県民の皆様の信頼回復に取り組んでまいります」とコメントを出した。


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