「居酒屋甲子園全国大会に期待」(元時事通信記者、元衆院議員 五十嵐文彦)


居酒屋甲子園の第15回全国大会が11月に新潟県民会館で開催される。日本の誇る居酒屋文化がコロナ禍で危機に瀕する中、反撃の烽火の役を期待したい。

私の昔の友人に「滝さん」と呼ぶ居酒屋の主人がいた。世田谷区三軒茶屋で「赤鬼」という店を経営、日本中の酒蔵を訪ね歩き、気に入った銘酒を直接仕入れていた。そこで味わった数百の日本酒の記憶は一生の財産だ。酒にまつわる蘊蓄、味の違い、ぴったりの肴を教わった。目隠しの利き酒会にも度々加わった。

新潟の酒で好きな銘柄を挙げれば、〆張鶴純、峰の白梅純米吟醸、上善如水、亀の翁、菊水純米酒、八海山純米大吟醸、久保田萬寿、雪中梅、吉之川純米吟醸、天領盃が私のベストテンだ。八海山の米焼酎も美味しかった。居酒屋は酒にぴったりの肴、店の雰囲気、客の質などが一体となって文化となるが、旨い酒がなければ話にならない。

しかし、コロナと物価高で優良な小規模店は苦戦している。仕入高のためにメニューを維持するのが困難になっている。

こんな時だからこそ、従業員の質の向上と待遇改善、良質な経営の維持のため、呑兵衛の居場所確保のため、居酒屋甲子園が力を発揮してほしい。

五十嵐文彦

1948年11月生まれ。東京大学文学部卒。時事通信社政治部記者を経て衆議院議員4期。新党さきがけ政調会長代理、民主党次の内閣総務相・金融担当相、衆議院災害特別委員長、財務副大臣2期、衆議院財務金融委員長などを歴任。現在はフリージャーナリスト、ニューズ・オプエド解説委員、人権財団理事、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員


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