道の駅は地域活性化の切り札となるのか

■「燕三条じばさんGWフェア」が開催される

 

毎年恒例の「燕三条じばさんGWフェア」が4月29日からを5月5日まで、道の駅 燕三条地場産センターで開催された(正確には、記事アップ時点でまだ開催中)。

 

今年3月の道の駅のオープンを記念した磨き屋シンジケート製のステンレス「道の駅」記念きっぷが販売されたほか、包丁研ぎや、玉川堂(燕市)による鎚起銅器の製造実演、スプーンの磨き体験、大抽選会などが行われ、大勢の来場者で賑わった。

 

ちなにみ筆者は最終日の5日に会場へと足を運んでみた。

今回、同センターで開催されたフェアには、日本人観光客が多かった印象を受けた。だが、今後は海外からの誘客にも注力していくそうだ。

 

「同センターでは海外客の増加を見込んで、免税店の許可も取得しており、今後もインバウンド観光客の受け皿として期待が高まっています」と地域の関係者は話す。 

(燕三条じばさんGWフェア)

■道の駅は地域活性化の切り札

 

「今回会場となった燕三条地場産業振興センターに限らず、いま道の駅に注目が集まっています」と話すのは、道の駅に詳しい事情通。

 

道の駅は1993年に全国103カ所の登録でスタートし、いまでは全国に1000カ所以上ある。新潟県内には38カ所、全国4番目に多いという(燕三条地場産振興センターも昨年11月に、県内38カ所目の「道の駅」として登録されている)。

 

「当初、道の駅はトイレ・休憩施設として始まりました。しかし、今ではそれぞれが工夫を凝らしており、地域活性化の拠点や観光地そのものになっている道の駅も多く、地方創生の切り札として注目されているのです」(同)

 

 じっさい道の駅への関心は高まっており、フリーペーパーやDVDが出されているほか、イベントなどが行われている(このGW中にも道の駅を巡るスタンプラリーが行われていた。 

そんななか、国土交通省でも、道の駅の支援に本腰を入れ始めている。地域活性化の拠点に可能性を秘めた道の駅を、全国モデル「道の駅」(6カ所)、重点「道の駅」(73カ所)、重点「道の駅」候補(49カ所)に選定し、支援を行っているのだ。

 

では、国から選定される道の駅はどれだけ凄いのか。

 

例えば、人口3700人の群馬県川場村にある全国モデル道の駅の「川場田園プラザ」。同プラザそのものが観光地となっており、年間120万人もの人々が訪れるそうだ。

  

「自然を満喫できる遊歩道、温泉、ビールレストラン、そば処、パン工房、遊具、ゲレンデ、SLなど実に様々な施設が並んでいます。その人気は、関東好きな道の駅で5年連続第1位に選ばれるほどです」(同)

(川場田園プラザ)

■県内にも魅力的な道の駅がある

一方、県内でも創意工夫を凝らした道の駅が増えている。例えば、「瀬替えの郷せんだ」(十日町)では、高齢化支援や農業新しい担い手確保の拠点を備えている。

 

また、「あらい」(妙高市)は国道18号と上信越自動車道の双方から利用が可能な新しいタイプの道の駅で、地域情報の受発信施設「くびき野情報館」、地場野菜や米や農産加工品の販売エリア、手打ちそばや笹ずしなどを提供する「四季彩館ひだなん」、ビジネスホテル「スーパーホテル」などが整備されている。 

 

いずれも国交省の重点「道の駅」となっている。

 

 それ以外にも、

 

・産直マルシェの「健幸めっけ」、中越地域初の本格的な農家レストラン「もみの樹」、デイキャンプゾーン、スポーツゾーンなど様々な施設を備えた「パティオにいがた」(見附市)

・敷地内には釣りを楽しめる鏡ヶ池があるほか、池の畔で食事ができる湖上レストランを備えた「いりひろせ」(魚沼市)

・医療過疎を解消するため、道の駅内に診療所「ゆきあかり診療所」と薬局を開設している「南魚沼」(南魚沼市)

 

といった重点「道の駅」候補もあるそうだ。

  

 たしかに魅力的な道の駅は増えている。弊誌も引き続き、道の駅に注目していきたい。