新潟県十日町市で採集されたヒメガガンボ科の昆虫2種が新種に認定


新潟県十日町市で採集された新種のヒメガガンボ科の昆虫2種(十日町市の資料より)

新潟県十日町市松之山の天水山で採集されたヒメガガンボ科の昆虫2種が、市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ(十日町市)の加藤大智研究員の発表した論文により、新種「Eloeophila apicisetula(エロエオフィラ アピシセチュラ)」、「Eloeophila tergilobellus(エロエオフィラ ターギロベルス)」として認められた。十日町市が19日に発表した。

国内各所で採集した標本、アメリカのスミソニアン博物館に保存される既知種の新種記載時に用いられたタイプ標本の調査をもとに判断され、論文の5新種のうち、2種(「Eloeophila apicisetula」、「Eloeophila tergilobellus」)が十日町市で採集された個体をもとに新種記載された。2種の学名はそれぞれ特徴的な「翅の先端付近の微小な毛の列」、「オスの腹部第7・8節の小突起」に由来する。Eloeophila属の新種が論文掲載されたのは、日本では1976年以来45年ぶり。この結果、日本産の本属の種は13種となった。

採集地は松之山の天水山の標高900m付近のブナ林で、同地域以外にも東北・中部地方でも発見されている。なお、昨年12月に公表された新種の「Ulomorpha longipenis(ウロモルファ ロンジペニス)」は、北海道から九州まで広く分布している。

一方、この新種発見は、身近な自然環境でも新種が見つかる可能性を示す好例で、展示公開や環境教育活動での活用とともに、地域の自然環境保全や、生物多様性の理解深化への期待も高まる。

なお、加藤大智研究員が発表した論文は今年7月1日に出版された「Zootaxa(ズータクサ)」(動物分類学に関するニュージーランドの国際学術雑誌)に掲載された。

十日町市の資料より



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