新潟県、下水汚泥から高品質肥料「越肥の輪にいがた」開発

新潟県ホームページより

新潟県土木部都市局下水道課は4月17日、下水処理過程で発生する汚泥を活用した新たな肥料「越肥の輪(えこのわ)にいがた」を開発したと発表した。この肥料は農林水産大臣の確認を受けた「菌体りん酸肥料」として登録され、肥料成分が保証されるとともに、混合肥料の原料としても使用可能となった。

菌体りん酸肥料は、定期的な成分分析など徹底された品質管理により生産される肥料で、窒素全量4.0%、りん酸全量5.0%(うち、く溶性りん酸4.5%)の成分が保証されている。く溶性りん酸は土壌や植物の働きで徐々に溶け、長く効果が続くという特徴がある。

肥料の名称は一般公募で決定。2024年9月24日から11月25日までの公募期間に、全国31都府県から273件の応募があり、神奈川県在住の浜口氏による「越肥の輪にいがた」に決定した。この名称は越後の「越」、肥料の「肥」、循環の「輪」を組み合わせ、環境に優しい肥料であることを表現している。

同肥料は新潟浄化センターで製造され、比較的細かな粉状で、他の肥料と比較して窒素とりん酸が非常に多く含まれるのが特徴。4月29日開催の「にいがたカナール彩」をはじめとする各種イベントで無料配布される予定だ。

新潟県ではこれまでも下水汚泥を島見緑地や紫雲寺記念公園、県立植物園など県立施設の花壇等で利用してきた。新たな肥料としての登録により、さらなる利用拡大が期待される。

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