【子どもや若者の声を県政へ】花角知事が「子ども若者未来トーク」メンバー募集を発表 「新潟棚田未来元年」の取り組みも始動

「令和7年4月30日定例記者会見」 新潟県公式YouTubeチャンネルより
新潟県の花角英世知事は4月30日、定例記者会見を開いた。冒頭の発表では「子ども若者未来トーク」のメンバー募集と今年度を「新潟棚田未来元年」と位置づけた新たな取り組みについて説明した。
「子ども若者未来トーク」については、昨年度末に子ども条例に基づき策定した子ども計画の一環として実施するという。「子ども若者モニター」と「子ども若者会議」の2つを立ち上げ、これからの新潟を支えていく子どもたちや若者たちの意見を聞き、県の政策に反映する考えだ。花角知事は直接の声を聞くことで、大人の世界で決めていたようなことにも、新たな気づきがある可能性に期待を示した。
続いて「新潟棚田未来元年」の取り組みについて、新潟県は棚田の面積が全国1位であり、農林水産大臣が選定する「つなぐ棚田遺産」の認定数も全国1位であると説明した。5月11日には佐渡市でプレリュードイベントを開く予定で、フォーラムの立ち上げやフォトコンテスト、「ガチ棚」などの取り組みを通じて棚田への関心を高め、中山間地域の活性化を図る方針だ。
質疑応答では、棚田の魅力発信について質問があり、花角知事は一部の星峠の棚田など知られている場所はあるものの、より広く棚田の魅力を発信していくのが今回の取り組みだと回答。ただ、具体的な数年計画や目標については、フォーラムなどを通じて今後検討していくと説明した。
会見では別途、この日発表された15歳未満人口の減少についても質問があり、花角知事は高校の入学者数で少子化を実感していると述べた。1学年1クラスちょっとしか編成できなくなる状況では、高校生として社会性を学ぶ上で課題があると教育現場への影響を具体的に指摘した。