開志専門職大学教授・早川千絵監督作「ルノワール」、カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ出品

早川千絵監督

6月20日に全国公開される映画「ルノワール」が日本映画で唯一、第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門への正式出品作品として選出されたことに伴い、早川千絵監督が報道陣の取材に応えた。

早川監督は2022年に、長編初監督作品「PLAN 75」で第75回カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞。今作「ルノワール」は、2作連続のカンヌ出品となる。また今年4月からは開志専門職大学(新潟市中央区)アニメ・マンガ学部の教授も務めており、取材には4月25日、同学古町キャンパスで応じた。

早川監督は現在の心境について「映画が完成したのが4月の頭だったので、まずは安心したという気持ち。その後も忙しく、(カンヌ出品について)まだゆっくりと喜びが実感できていないのが実際のところ」だという。一方で今後、「私が映画を作っている経験や、カンヌ映画祭で上映されて世界の人たちに作品を見ていただくという経験自体を、教育の現場で学生たちに共有できれば」と話す。

映画の内容については「言葉にできない映画を作ろうと思った」という。「ルノワール」は、主人公の少女の視点から世界を描いた作品。彼女が見ているものや人間、世界を尊重し、言葉に頼らず表現した。そのため「自分からここが見どころだ、と言える部分があまりない。(観客に)どのように受け止めてもらうか、どう感じてもらうか、というのが逆に楽しみ。観客の皆さんに見ていただいた時に、それぞれ違う感情が湧き上がったり、記憶が呼び覚まされたりする映画体験にできたら」と語った。

「ルノワール」は県内では、ユナイテッドシネマ新潟(新潟市中央区)やJMAX THEATER上越(新潟県上越市)で上映予定。

 

【関連リンク】
ルノワール 公式サイト

開志専門職大学 「教員紹介」

 

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