【キシャメシ】圧倒的な完成度! 濃厚な海鮮スープが絶品の「支那そば万作」
その店のラーメンが自分にとって好みか否かは、スープをたった一口飲んだだけで分かると、キシャは思う。まさにここのスープを一口すすった時、じんわりと全身に染み渡り、思わず感動のため息が出た。なんとも言えない幸せに満たされたのである。
この日のお昼に選んだ「支那そば 万作(まんさく)」は、キシャが惚れ込んだラーメン店だ。
場所は、新潟市西区木場。付近には、みどりと森の運動公園や黒埼スマートICなどがあり、田園が広がる中に、ポツンと一軒佇んでいる。
「新潟らしい海のラーメン」をコンセプトに、2022年に開業。なんと店主は、小学生の頃からラーメンのスープ作りに励んでいたという生粋のラーメン好き。いつか自分のお店を持つのが夢だったという店主が創り出す、渾身の一杯を提供しているのだ。
ラーメンのメニューは、「支那そば」をメインに、チャーシューメン、ネギラーメンと3種類。時折、期間限定麺が登場するのだが、この時は「100年前の四川麻婆麺」を提供していた。(※四川麻婆麺は現在は販売終了) ご飯類はチャーハンとネギライスのみ。
満席の場合は待ち列に並び、順番が先頭になったら券売機で購入する。それから席に案内してもらうスタイルだ。
さぁ、こちらが「支那そば(1,000円)」だ。
数種類の海産物をふんだんに使い、旨味と奥深いコクが感じられる渾身のスープは、最後の一滴まで飲み干したくなる美味さ! 厳選された素材の良さをとことん引き出し、見事に調和させている。
最初はスープそのものを楽しみ、徐々に生のりを溶かしていくと、さらに磯の香りが広がっていくのだ。
チャーシューは、炭火でじっくりと焼き上げた広東風焼豚。柔らかさがありながらも肉の旨味がギュッと詰まっていてジューシー。ほんのり甘さがあり、スープと溶けあうと絶妙なバランスになる。
ストレートな細麺はスープを心地良くまとい、喉越しが良い。まるでスープを引き立てるかのように、さりげない存在感なのだ。
キシャは思う。これはラーメンというよりも、スープ料理または麺料理と呼ぶにふさわしい。高級中華店で味わっているかのように、完成度の高い一杯だ。
ぜひ、一度訪れてみてほしい。幸福感に包まれること間違いないだろう。
(編集部 A)
【支那そば 万作】
新潟市西区木場1421
営業時間:10:30~14:00、休日10:30~15:00
定休日:月曜、火曜(祝日は変更あり)
【Googleマップ 支那そば 万作】
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。