【決算】北陸ガス、原料費減少で黒字転換 都市ガス事業が好転

北陸ガス本社(新潟市中央区)
北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)は5月15日、2025年3月期決算短信(連結)を発表した。
売上高は617億6,600万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は14億1,000万円(前年同期は9億4,300万円の営業損失)、経常利益は16億8,100万円(同5億9,900万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は19億5,200万円(同17億5,900万円の純損失)と、黒字転換を果たした。
都市ガス事業では、業務用設備の稼働減によりガス販売量が0.9%減少したものの、2024年10月からの料金改定と原料費の低下が寄与し、同事業の売上高は575億4,900万円で前期並みを維持。セグメント利益は10億円と、前期の13億2,800万円の損失から大幅な改善をみせた。
LPガス(LPG)事業は、販売量と単価の上昇により売上高が23億700万円(同11.8%増)となったが、原料費増によりセグメント利益は4,500万円(同13.9%減)にとどまった。
住宅設備機器の販売施工では、空調物件の増加を受け売上高が20億6,400万円(同13.0%増)、セグメント利益は1億5,000万円(同28.7%増)となった。
当期は固定資産売却益を特別利益に計上し、キャッシュ・フローも営業活動で77億6,100万円を確保。次期は小千谷市ガス事業の譲受により売上高674億円、営業利益27億4,000万円、純利益20億2,000万円の見通しを示している。