【決算】北越コーポレーション、輸出増とパルプ高騰で増収増益 純利益は85%増

北越コーポレーション新潟工場

北越コーポレーション株式会社(東京都)は5月15日、2025年3月期決算短信(連結)を発表した。

売上高は3,057億1,800万円(前期比2.9%増)、営業利益は197億2,700万円(同29.2%増)、経常利益は187億5,900万円(同5.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は155億2,900万円(同85.1%増)となり、大幅な増益を確保した。

主力の紙パルプ事業では、輸出販売の数量・価格の上昇や海外子会社におけるパルプ販売価格の上昇が寄与し、売上高は2,802億4,300万円(同2.7%増)、営業利益は182億5,100万円(同33.4%増)となった。

洋紙は価格改定で販売価格が上昇し、国内は数量減となったが、輸出は数量増により増収となった。板紙も販売数量増で増収。機能紙分野では電子部品搬送用チップキャリアテープ原紙が回復基調にあり、OCR用紙や圧着はがき用紙の拡販が進んだ。海外子会社でのパルプ販売も価格上昇により業績に貢献した。

パッケージング・紙加工事業は紙容器・包材の受注拡大により売上高166億5,500万円(同6.1%増)と増収だったが、加工原紙の価格高騰や外注費負担増で営業利益は2億2,800万円(同18.8%減)と減益となった。

その他事業は木材事業などで外部受注が増え、売上高は88億1,800万円(同5.1%増)と増収だったが、物流費の高騰などで営業利益は8億5,600万円(同1.1%減)となった。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高3,030億円(同0.9%減)、営業利益180億円(同8.8%減)、経常利益210億円(同11.9%増)、純利益150億円(同3.4%減)を見込む。年間配当は前期比4円増の1株あたり26円(中間・期末各13円)を予定している。

 

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