【今読んで欲しい3冊】書店員が選ぶ5月のおすすめ本(提供:ジュンク堂書店新潟店)
ジュンク堂書店新潟店(新潟市中央区)の書店員が選ぶおすすめ本「5月号」。書店員のお眼鏡にかなった「今読んで欲しい本」を、書店員の生の声でお届けします。
今回は、ジュンク堂書店新潟店の石井さんのおすすめを3冊ご紹介します。
ここ数日だいぶ暖かくなり(暑すぎ?)、皆さん外出の機会も増えてきているのではないでしょうか。
街を歩いているとき、普段あまり意識していないことですが、私たちの身近には想像以上にたくさんの鳥達が生息しています。
私たち人間と同じように、鳥にも一羽一羽に個性があり、鳴き声には性格が表れるそうです。
今月はそんな鳥たちにスポットを当てた書籍を3冊ご紹介します。
鳥たちの個性豊かな生態を知ることで、これまでに見てきた世界が違って見え、楽しくなること間違いなしです。
『意外と知らない鳥の生活』 piro piro piccolo KADOKAWA

『意外と知らない鳥の生活』 piro piro piccolo KADOKAWA
鳥…とても身近でありながらその実ほとんどその実態を知らないという方が多いのではないでしょうか?
著者はイラストレーターで鳥に造詣が深い方らしく、その内容は程よくコミカル、ほんのり専門的、概ねトリビア…つまり、ちょっと鳥が気になるな…という方におすすめです。読みすすめるうちにオノマトペのオンパレードに押され、鳥の声を聞きに行きたくなるかもしれません。
個人的に気になったのは某アニメ映画で有名になったアオサギ。気になる方は是非本書を開いてみてください。
『僕には鳥の言葉がわかる』 鈴木俊貴 小学館

『僕には鳥の言葉がわかる』 鈴木俊貴 小学館
本書は新進気鋭の若き動物言語学者が、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した科学エッセイです。
動物言語学と聞くと難しく感じる方もいるかもしれませんが、本書はわかりやすい言葉で書かれているため、非常に読みやすく、観察や考察の場面も、どこか微笑ましい日常エッセイとして読めるところが魅力であり、大人から子供まで楽しめる書籍となっています。
著者自身が描いたというイラストもとても可愛いく、内容と合わせてシジュウカラに対する愛情と熱意が伝わってきます。
日常のちょっとした気づきが大発見につながっていく点は、わたしたちの何気ない日々のものの見方を変えるきっかけにもなるかもしれません。
『山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書』 山階鳥類研究所 山と溪谷社

『山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書』 山階鳥類研究所 山と溪谷社
日本唯一の鳥類研究所が手掛けた鳥好きのための本書、20年の時を経て最新の知識を搭載しての改訂版発売となりました。研究所の所員の方々が鳥への愛情をもって手掛けた本作、生態から歴史、果てはトリビアまでさまざまな知識を得ることができます。文庫というさらにお手頃で持ち運びしやすい形での出版です。
各トピックスが数ページでまとめられているため読みやすく、自分の興味のあるところから読み進めることができます。
本書はバードウォッチングのお供にポケットに忍ばせるのにピッタリです。文庫版故に写真が小さくモノクロではありますが、これは逆に実物を目にする楽しみが増えたとも言えるのではないでしょうか?
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