【本決算】岩塚製菓は「田舎のおかき」など主力商品の拡大により堅調な販売展開で増収増益

岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)
岩塚製菓株式会社(長岡市)は5月14日、2025年3月期の決算発表を行った。
これによると、今期は売上高249億5,400万円(前年同期比13.4%増)、営業利益8億1,500万円(同35.1%増)、経常利益39億6,400万円(同41.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益 29億900万円(同48.6%増)となった。
今期は中期経営計画「新しい岩塚価値の創造」の最終年度にあたり、「欠品ゼロでドンドンゆこう!!」のスローガンの下、引き続き欠品を起こさない体制を整備・強化し供給責任を最優先した。また新しい岩塚価値商品の開発を進め、年代の幅を広げた商品や敢えて購買の対象を絞った商品により、より多くの層から評価を得られるよう、ブランドイメージの向上に努めた結果、主力商品の拡大により堅調な販売実績を示し、生産量の安定的な増加により原価低減が図られ、前年度に比べ営業損益段階で増収増益となった。
部門別で見ると、開発部門では研究開発拠点である「BEIKA Lab」の機能をフル活用し、新しい岩塚価値商品の開発を進め、他社との差別化を明確にする取り組みを実施。有名な旅行ガイドブックとコラボして世界のスパイス料理を再現したおつまみ系商品、素材がもつ栄養素に着目した健康軸商品、災害備蓄食として5年間保存できるグループ会社向け商品など、商品価値やブランドイメージを高められるような商品開発に注力した。
製造部門では、製造と販売の管理部署間の情報共有を綿密に行い、無駄のない生産体制を確立した。販売増に合わせて生産高が安定的に増加するなか、総じて製造原価の低減が図られた。
営業部門では主力商品(TOP6+2)の販売に注力し、拡大と集中を図った。その結果「田舎のおかき」「黒豆せんべい」「味しらべ」「ぬれせんべい・ぬれおかき」など多くの商品で前年度を上回る販売実績を上げた。特に生産設備を増強した「田舎のおかき」においては、商品の安定供給が可能となり、好感度の高い俳優を起用した22年ぶりのテレビCMを投入してキャンペーン企画を実施するなど、当社のナンバーワン商品としてブランド価値を高め全体の販売を牽引した。