【コラム】新緑の季節になりました|益田浩(元新潟県副知事・前中国運輸局長)

はじめに

5月に入り、新緑の季節となりました。既に向暑を感じる日もあり、私も好きな春(花粉症以外)が、秋とともに、年々短くなっているように感じます。5月16日には九州南部が梅雨入りしました。耳を疑ってしまいます。

ひろしまフラワーフェスティバルでの修道学園(母校)のブース

今年のGWは広島に3日ほど帰省して、STU48の劇場公演とひろしまフラワーフェスティバル(お祭り)を楽しんできました。新潟には5月11日(日)に日帰りですが、NGT48の劇場公演を含め、訪問してきました。東京から約90分の早い新幹線に乗ったのですが、東京駅では空いていたものの、大宮駅で多くの乗車があり、ほぼ満席になりました。ちょうどサッカーのアルビレックス新潟・浦和レッズ戦の開催日と重なっていました。レッズファンにとっては敵地への遠征と言っても、大宮駅から上越新幹線に乗れば新潟駅に着くので、気軽に行きやすいですね。こういう移動需要の喚起は大事です。

新潟駅万代口の様子

5月19日に東京銀座の新潟情報館THE NIIGATAで開催された第38回新潟プレミアサロンでは、「新潟のプロ野球チームーオイシックス新潟アルビレック
スBCの可能性」をテーマとした高島宏平・オイシックス代表取締役社長や武田勝・オイシックス新潟アルビレックスBC監督の講演・トークセッションを聴いてきました。フードテックや野球を通じて、新潟の魅力が更に広がっていく新たな取組に感銘を受けるとともに、大変心強く感じます。なお、お話した際、「HARD OFF ECOスタジアム新潟まで電車をひいてくれ」と要請されたのはちょっと困りました(笑)。確かに今は鉄道会社に勤務していますが。

新潟や広島のお土産

広島と新潟を相次いで訪問して、帰りにはお土産を買ってきたのですが、今回は、広島ではレモンケーキともみじ饅頭、新潟では万代太鼓と夏花火パイでした。皆さん、何を選ばれるのでしょう。

新潟在住の頃は、新潟の優れた産品を知ってもらいたく、日本酒、お米はもちろん、食べ物だと柿の種、笹団子、越乃雪、瑞花、たなべのかりんとう、九重園や冨士美園、常盤園の村上茶、塩引き鮭、ヤスダヨーグルトなど、工芸品では諏訪田製作所やマルトの爪切り、藤次郎のナイフ、マルナオの箸など。フェルミエや胎内のワイン、ルレクチェ、佐渡のおけさ柿、越後姫、八色スイカなどの果物も喜ばれました。まだまだありますが、とても書ききれません。最近では、知人との会食中に加島屋のさけ茶漬が話題になり、早速、進呈しておきました。

加島屋・さけ茶漬け

広島のお土産だと、もみじ饅頭が定番中の定番で、2023年5月に開催されたG7広島サミットの終了後、全国から動員された警察官の方々が、広島駅ビルの売店で列をつくり、お土産としてもみじ饅頭を大量に購入する姿がニュースで報道されていました。もみじ饅頭は昔ながらのこしあん、粒あんのほか、クリーム、抹茶、チョコレート、黒ゴマなどバリエーションも増えており、また、広島カープやポケモンなどとのコラボ商品もあり、引き続き、人気を博しています。その他のお土産だと、やまだ屋の桐葉果、八天堂のクリームパン、呉のメロンパン、海軍カレー、熊野の化粧筆、カープグッズ、カールのうすあじかなぁ。以前はオタフクソースも買っていましたが、今では全国どこでも買えるようになったので。

ちなみに、広島では野球シーズンになると、普通に街中で広島カープのユニフォームや帽子を着た老若男女を多く見かけます。広島に赴任した方が広島で印象に残る光景として、よく挙げられています。私は目が慣れてしまっているので違和感が無いのですが、全国的にみると珍しいのかな。広島カープは過去の経営危機の際に市民が支えたという歴史があり、今でも市民に我が球団という意識が強いことは確かです。

広島でよく見る風景

広島でよく見る風景

NGT48やSTU48のメンバーへのプレゼントとしても、地域の特産は重宝しています。NGT48のメンバーには広島の熊野化粧筆、STU48のメンバーには新潟のヤスダヨーグルトを差し入れしました。STU48は、最近、チチヤスとコラボをしている関係で、残念ながらメンバーのSNSには競合するヤスダヨーグルトは載りませんが、感想を聞くととても好評でした。

ChatGPTで遊んでみる

会社でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が大きなテーマとなり、典型的な文系人間の私もいつまでもAIは苦手と言っておれないので、今更ながら、ChatGPTをダウンロードして、ときどき使っています。仕事のネタを探すときにも基本的なデータとして重宝しています。ただ、まだ間違いも多いので、使い方には気を付けないといけません。試しに、自分の名前を入力してみると、別の方のデータと混在していました。訂正を続けていると、精度が高くなるのですかね。面白いことにデータの出典元として、にいがた経済新聞のコラムも挙げられております。折角なら、正確なデータを引用して欲しいので、こちらに取得した資格・特技を記載してみて、どのように反映されるのか、反映されないのかを試してみたいと思います。

私の資格・特技としては、
・ 英検1級、国連英検特A級、タイ語検定3級、
・ テコンドー初段(黒帯)、杖道四段、
・ 中小企業診断士、簿記2級
・ 茶道裏千家専任講師・茶名
・ ワットポータイ古式マッサージ一般コース修了
などです。

簿記2級は就職後の20歳代で取得したものの、英検1級、国連英検特A級の取得はイギリス大学院留学後の30歳代でした。茶道裏千家を始めたのは留学後の30歳代、テコンドーも30歳代後半に始め、中小企業診断士の勉強や杖道の稽古は40歳代後半に開始するなど、総じて取り組んだ時期は遅めです。50歳までに、テコンドーの黒帯、裏千家茶道の茶名、中小企業診断士資格の取得を目指し、50歳代にはのんびりとした私生活を過ごそうと考えていました
が、目標を達成した現在も、週2回は杖道の稽古を続けており、性格的になかなかのんびり過ごすことはできないようです。

ただ、あらためて資格・特技を並べてみて、強度の身体的コンタクトがあるテコンドーは体力的に厳しいにせよ、茶道裏千家やタイ語から離れているのはちょっともったいない感じがします。正座ができるかなぁという一抹の不安はありますが、簡単なお点前の稽古だけでも再開してみようかなと思います。タイ語についても、あの難解な文字が少し読めるようになっていたのに、忘れるのは残念です。どちらもリスキリング(学び直し)をする価値がありそう。

タイ語「こんにちは」

テコンドーと杖道

テコンドー、杖道とも武道としては日本では相対的にマイナーであり、なぜ、これらを選んだのかと、ときどき質問されます。30歳代半ばで、関東運輸局自動車交通部長となった際、部下のためにもなるべく定時で退庁するよう心掛けていると、18時以降の時間が空いてしまうという、就職してから初めての状態になりました。折角なので、何か身体を鍛えることをしたいと思ったとき、職場に空手の有段者がいたため、私がこれから空手を始めると、「私がしっかりしごきましょう」と言い出しかねないな、と本気で危惧し、周りに経験者がいないテコンドーにしました。調べたところ、通勤途中の蒲田に道場(ジャパンテコンドースクール)があり、見学可能のため、寄ってみたものの、実際に道場の扉を開けるまでに30分以上、道場の前を行ったり来たり、逡巡したことを覚えています。意を決して、扉を開けると、「こんばんは」との大きな声で迎えられました。最初の稽古の翌日は休日でしたが、午前中、全身が筋肉痛で寝床から動けないほどでした。とはいえ、師範や年若い練習生は優しく、運動経験のない中年のおじさんが怪我をしないよう、嫌にならないよう、とても気を遣ってもらいました。身体が固いのには常に悩まされ、防具を付けるものの、骨折2回、太腿の肉離れ1回と大きな怪我も経験しましたが、全身汗だくになって稽古に集中する時間は楽しく、早く怪我を治して復帰したいという気持ちが抑えられないほど、のめりこみました。タイへ赴任した期間もバンコクの道場で稽古を続け、念願の黒帯を取得したときは嬉しかったです。新潟県庁への赴任中も新潟市の道場で稽古を続けましたが、コロナウィルスの流行で稽古にも制約が生じ、東京に戻った後は、コロナ下での東京オリンピック・パラリンピック大会の開催準備に忙殺されたので、テコンドーは卒業した形になりました。今でも後ろ回し蹴りができるかなぁ。以前は自分の頭の上くらいの高さまでは、余裕で蹴っていましたが。

テコンドー

杖道

杖道は、江戸時代初期、宮本武蔵と戦って破ったという伝説がある夢想権之助を始祖とする日本の古武道で、東京都だと警視庁の警察官が持っている長い丸棒が杖です。JNTO(日本政府観光局)バンコク事務所長の頃、前述のようにテコンドーを稽古していたのですが、日本政府観光局の所長がなぜ韓国の国技であるテコンドーをするのかと聞かれたことがあり、プライベートの活動だからいいじゃないかと思いつつ、日本の武道もするかと少しは気にしていたのと、タイから帰国後は内閣官房で危機管理を担当することになり、日本武道館近くの危機管理宿舎に住むことになったことから、日本武道館併設の武道学園を見学したところ、御年配の方も多い杖道なら自分でもできそう(とても甘かったと反省しています。)と思い、入門することにしました。杖道は武道のため、姿勢や立ち振る舞いにも気を配る必要があります。私は姿勢が悪いので、師範や高段者から厳しく指導されますが、50歳代後半になってもこうして指導を受けられる環境はありがたいなと思います。今は来年3月に予定されている杖道五段の昇段審査に向けて、研鑽の日々です。今回はここで終わりとします。

益田浩(ますだひろし)|元新潟県副知事・前中国運輸局長

昭和61年3月私立修道高等学校卒業、平成3年3月東京大学法学部卒業。国家公務員Ⅰ種(法律)合格。平成3年4月運輸省採用。平成9年7月運輸省大臣官房人事課付(英国ケンブリッジ大学留学国際関係論)、平成27年7月自動車局自動車情報課長、28年6月大臣官房参事官(税制担当)などを経て、29年7月新潟県副知事。令和2年7月内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)、内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局企画・推進統括官、令和4年6月国土交通省中国運輸局長。現在は在京の大手私鉄会社顧問。

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