【破産開始決定】テック・ライン(新潟市南区)、土木工事や運送業、自動車販売など多角に手掛けるも債務超過抜け出せず
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社テック・ライン (新潟市南区)は5月30日に新潟地裁より破産開始決定を受けた。申請代理人は若槻良宏弁護士他3名(弁護士法人青山法律事務所)、破産管財人には平哲也弁護士(平哲也法律事務所)が選任された。負債総額は2024年11月期時点で3億724万円。
同社は2010年12月に設立された事業体で、土木工事や墓石・燈籠建立工事、一般貨物運送のほか、自動車販売や不動産賃貸、介護保険対象福祉用具の販売・レンタル等も手掛けていた。
過去の業績数値として、2013年11月期は6億810万円の売上高を計上し、510万円の利益を確保していた。しかし、市況低迷の煽りからその後は減収基調を余儀なくされ、2023年11月期の売上高は7,913万円に落ち込んでいた。また、4,961万円の赤字を計上し、債務超過額も2億3,055万円に拡大していた。
直近決算となる2024年11月期の売上高は2億3,915万円に回復し、6,004万円の利益を確保していたものの、債務超過からの脱却には至らず、借入過多で事業継続が困難な状態が続いていた模様で、今回の措置に至った。