【ついに誕生!】新潟県eスポーツ連合が設立 産学官が連携、県全域で推進へ

一般社団法人新潟県eスポーツ連合(NESU)の設立総会、NSG eスポーツスタジアム(新潟市中央区)

一般社団法人新潟県eスポーツ連合(Niigata eSports Union=NESU)の設立総会が6月20日、新潟市中央区のNSG eスポーツスタジアムで開催された。全国38番目の支部として、日本eスポーツ連合(JeSU)への正式加盟が認定された。設立メンバーには大学・企業・行政などが参画し、県内各地から多様な顔ぶれが集まる「オール新潟」体制での船出となった。

一般社団法人 新潟県eスポーツ連合代表理事で新潟大学の坂本 信副学長

業務執行理事兼事務局長で株式会社Ripariaの室田 雅貴代表取締役の

代表理事を務めるのは新潟大学の坂本信副学長。新潟日報社、NTT東日本新潟支店、ALSOK新潟、新潟コンピュータ専門学校などの企業・教育機関が理事として加わり、顧問には三条市の上田泰成副市長も就任するなど、産学官による連携が特徴だ。室田雅貴事務局長は「後発だからこそ強固な体制で臨みたかった」と語る。

組織体制にも地域性が表れている。長岡市の「長岡市地域DX推進連携協定ながおかDXセンター」や上越市の「上越5e協議会」の事務局長も理事として名を連ねており、「新潟市だけでなく、県全域でeスポーツ文化を育てたい」という思いが込められている。今後は企業との連携や教育機関との協力を通じて、認知拡大と競技環境の整備を進める。

当日は、三条市出身でJeSU公認プロライセンスを持つ「しみそ」こと清水聡太選手もゲストで登壇。「かつてeスポーツのために新潟を離れたが、今後は地元で続けられる未来もあるかもしれない」と語り、連合設立への期待をにじませた。

三条市出身でJeSU公認プロライセンスを持つ「しみそ(shimiso)」こと清水草太氏がゲストで登場した

エキシビジョンマッチでは高校生チームなどが参加し、「ストリートファイター6」の対戦を行った

設立総会後には、高校生によるエキシビションマッチが実施され、「ストリートファイター6」での熱戦に会場が沸いた。高校生たちは真剣なまなざしでコントローラーを握り、勝敗が決するたびに拍手が湧き起こるなど、会場は緊張感と熱気に包まれていた。

NESUでは今後、「認知拡大(1年目)」「事業化と自走(2年目)」「全国的な存在感向上(3年目)」という3か年計画を掲げ、eスポーツを通じた地域の活性化と文化定着を目指す。室田事務局長は「数年以内に全国大会を新潟に誘致したい」と意気込みを語った。新潟発のeスポーツ文化が、どのように根づき広がっていくか。これからのNESUの挑戦に期待が集まる。

NSG eスポーツスタジアム(新潟市中央区)

(文・撮影 中林憲司)

 

【関連サイト】
一般社団法人新潟県eスポーツ連合

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