人材教育から地域活性化を 新潟経営大学とグローカルマーケティングが包括連携協定締結、大学での授業や社会人向けセミナーなどで協力

左から、新潟経営大学経営情報学部の大澤弘幸学部長、杉浦善次郎学長、グローカルマーケティングの今井進太郎代表取締役CEO、八田元之コンサルティング部長
新潟経営大学(新潟県加茂市)とグローカルマーケティング株式会社(新潟県長岡市)は6月18日、包括連携協定を締結した。今後、同学の学生や県内の高校生を対象とした実践的なビジネス教育や、社会人向けセミナーなどを協力して実施していく。
新潟経営大学は2020年から社会人向けセミナー「サテライトキャンパス」を開催し、その中でグローカルマーケティングも講座を実施していた。包括連携協定を結ぶことで取り組みを一歩進め、より社会のニーズを反映した社会人セミナーの開催を目指す。直近では7月25日に同学で、Instagramを活用したマーケティングセミナーと採用関連のセミナーを開催。いずれもグローカルマーケティングのコンサルタントが登壇する。
また、大学生向けには「ビジネスプランニング」と「アントレプレナー論」の講義を夏に開講。11月21日にも同学の講義「経営トップセミナー」に今井進太郎代表取締役CEOが登壇する。さらにグローカルマーケティングが仲介し、新潟経営大学の教員が県内高校の探究学習も支援する取り組みも行う。

締結式の様子
新潟経営大学の杉浦善次郎学長は締結式の中で「大学は高校卒業生だけではなく、社会人のリスキリングや自治体の振興など、地域創生のための機能を果たすようになってきている。それはもちろん大学単体でできるものではなく、グローカルマーケティングには大学にはない力を発揮していただけると思う。両者が力を合わせることで1足す1が2以上の力を発揮し、それが地域の教育のみならず、様々なことに繋がっていくと期待している」と述べた。
グローカルマーケティングの今井CEOは「地域の中小企業の課題解決を図りつつ地域を盛り上げていくという点で新潟経営大学と一致しており、そのためには地域の人材の育成こそが重要であるという考えをお互い持っている。民間企業の力だけでは限界もあり、大学と連携することで解決できる課題も非常に多い」と話し、「連携できる領域がたくさんある。包括協定を結ぶことで、未来志向で新たな価値を生み出して一緒に地域を盛り上げ、地域創造を果たしていきたい」と力を込めた。