【4時間が2時間に業務短縮!】新潟市の「放課後デイサービス」でAI革命、にいがたAIビジネスが開発・導入

株式会社C.A.R.E.のボストン朋子専務取締役(左)と、にいがたAIビジネス株式会社の朝妻拓海取締役COO
新潟市中央区に本社を置くにいがたAIビジネス株式会社は6月30日、同市で児童発達支援・放課後等デイサービスを手掛ける株式会社C.A.R.E.が運営する放課後等デイサービス施設9カ所において、生成AIを活用した個別支援計画作成業務の効率化を実現したと発表した。
C.A.R.E.の専務取締役ボストン朋子氏から相談を受け、9つの施設の業務プロセスを分析。ボトルネックを明らかにし、生成AIを活用した支援システムを開発・導入した。
今回の生成AIを活用した支援システムは、職員の入力情報を基にAIが個別支援計画のたたき案を自動生成する仕組みで、新人管理責任者が最大4時間かかっていた作成時間を約2時間に短縮。業務習熟により1時間程度までの短縮が見込まれるという。作成時間は30~75%短縮され、管理責任者の業務負担軽減に寄与した。現場からは「使いやすく実務に適したツール」と評価され、他業務への改善意識向上も促進されている。
少子高齢化で社会福祉分野のニーズが拡大する一方、障害福祉サービスの現場では人手不足と業務負担増加が深刻化している。個別支援計画作成は質の高いサービス提供に不可欠だが、多くの時間と労力を必要とするため職員の負担となっていた。

にいがたAIビジネスの朝妻氏による研修を受ける株式会社C.A.R.E.のメンバー
にいがたAIビジネスの代表取締役CEOの大竹氏は「障がい児支援の現場で実際の成果が得られたことで、生成AIの業務活用が社会的にも重要な役割を果たし得ることを示せた。このような取り組みが社会福祉分野全体に広がることを願っている」とコメントした。
また、C.A.R.E.のボストン専務取締役は「個別支援計画の作成時間が大幅に短縮され、職員の負担軽減につながった。業務効率化だけでなくサービスの質向上にも期待している」と話した。
にいがたAIビジネスでは、現在も検証を継続し、他施設や他分野への展開を計画しているという。
【関連サイト】
にいがたAIビジネス株式会社
【Local to Global】新潟×AIの今がわかる!『にいがたAIラボ』—— Presents by にいがたAIビジネス(NAB)