1963年設立の老舗飲食店・鳥まん(新潟県上越市)が破産開始決定 建物の老朽化や新型コロナ禍の影響受け
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社鳥まん(新潟県上越市、設立1963年5月2日、荒納正晴社長)が6月24日、新潟地裁高田支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には見竹泰人弁護士(みたけ法律事務所、新潟県上越市)が選任された。負債総額は約9,000万円。
鳥まんは八坂神社参道の屋台として創業し、その後は現在地に移転して、焼き鳥や寿司、ラーメン、フルーツパフェなど豊富なメニューを揃え、多いときは約200種類の料理を提供し、高度成長期には大人数の宴会などで賑わっていた。
しかし、建物の老朽化が進み、数年前から大宴会場の一部が使用できなくなっていた。また、売上の多くを占める宴会もコロナ禍で需要は減少し、人手不足や原材料費の高騰などの要因も重なり、2025年4月29日に閉店していた。店舗閉鎖後は債務の返済の目途が立たずに今回の措置となった。
【直近の新潟県内の倒産情報】
ヘアサロン「フラー」やカフェ「ギヴミーチョコレート」などを経営、LIFE KNOWLEDGE(新潟市中央区)が破産開始決定