老舗織物業の木豊工場(新潟県長岡市)が破産開始決定 少子高齢化やファストファッションの台頭で苦戦強いられ…
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社木豊工場(新潟県長岡市、設立1953年5月29日、五十嵐健二社長)が6月25日、新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には米山孝之弁護士(三島法律事務所、新潟県長岡市)が選任された。負債総額は現在調査中。
木豊工場は1953年5月に法人組織となった老舗企業。織物業として天然素材(麻、ウール、綿)を使用したメンズ物服地を中心に、デザインと素材の組み合わせで様々な変化表現に工夫を凝らした製品を供給。機動性をもった生産体制で、多品種・小ロットなカジュアルファッションにも対応するなど、アパレルメーカーなどに受注基盤を築いてきた。
しかし、少子高齢化やファストファッションの台頭など、国内の産業が空洞化する中、近年の業績は苦戦を強いられ、先行きの見通し難もあって今回の事態に至った。
【直近の新潟県内の倒産情報】
ヘアサロン「フラー」やカフェ「ギヴミーチョコレート」などを経営、LIFE KNOWLEDGE(新潟市中央区)が破産開始決定