【喫緊の上越市渇水対策】新たに節水対象区域内に12か所の仮設給水槽を設置

新潟県上越市の水がめの正善寺ダム

新潟県上越市渇水対策統括本部(本部長中川幹太市長)は7月29日、上越市の正善寺ダムの貯水量の減少を抑制するため、節水対象区域外の給水スポットに加え、新たに同区域内の町内会館などに仮設給水槽を12か所設置し、給水車により同区域外の水道水を補給すると発表した。

現在、市では節水対象区域内(正善寺浄水場および城山浄水場配水区域)の市民に40%以上の節水を呼びかけているが、目標とする配水量の減少に至っていないことから、節水対象区域外に無料の給水スポットを開設している。

また、7月29日から、新たに同区域内の町内会館などに仮設給水槽を設置。仮設給水槽には、同区域外の水道水を給水車により補給する。節水対象区域内に住む人は、ポリタンクなどを持参し、給水された水を生活用に使うことができる。なお、同スポットは今後も拡充していく予定だという。

給水スポットは、24時間利用可能だが、9時から17時まで、給水車が巡回し各給水スポットの仮設給水槽に給水を行う。上記以外の時間は、給水車による補給を行わないため、場合によっては給水できない場合がある。

給水車で水を補給するため、1人1回につき20リットルまでで、町内会館の場合は交通渋滞や事故防止のため、車での乗り付け・乗り入れは控え、車を利用する場合は節水対象区域外の給水スポットを利用するように呼びかけている。

市では、「給水スポットで給水した水道水を飲用する場合は、きれいな容器で運搬し、冷蔵庫で保管して2日から3日でご利用ください。それ以上の日数が経過する場合は、お風呂や洗濯等にご利用ください。節水対象区域内の配水量を抑制するための措置であるため、節水対象区域外の方は利用をご遠慮ください。節水対象区域内(正善寺浄水場および城山浄水場配水区域)の市民の皆さんには、引き続き40%以上の節水をお願いします」と呼びかけている。

 

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