【キシャメシ】住宅街の中華名店「揚子江 分店」(新潟市中央区)、定期的に食べたい五目炒飯の品格ある美味さ

 

新潟市中央区信濃町の「揚子江 分店」。住宅街の人気店だ

今日は会社の同僚と同行取材なのだが、取材時間が午後イチのため、先に新潟市内で昼飯を済まして行こうという話に。

というわけで店選びに関しては完全に意見が一致。新潟市中央区関屋の「揚子江 分店」。住宅街の名店である。

有名店なので、もちろん訪店経験はあるが、なぜ「分店」なのかは知らなかった。ネットで調べてみると、村上市にも「揚子江」という店があり同門らしい。ただこちらが本店というわけでもない。ルーツは2006年まで東堀9に実存した映画館ビル「新潟宝塚会館」にあったらしい。当時から名店として知られていたが、関屋に分店を出し、村上の店は暖簾分けなのだという。で、本店の方は新潟宝塚会館閉館とともに終了で、分店のみ残っているという話のようだ。

暖かみある店内だが、町中華よりは少し高級感を感じる

昼時ど真ん中に行くと、すんなり席に着けるイメージはわかない。それくらいの人気店。ここは11時半の開店直後を狙って一番乗り。

それほど大箱ではないが、宴会に対応できる程度のスペースはあるし、日本式中華でおなじみ丸い回転テーブルがあったりもする。。町中華よりも少し上のグレードを感じさせる。

あんかけメニューを食べるならココで間違いない

二人ともオーダーは「五目炒飯」。ここ揚子江分店は、あんかけの炒飯メニューが豊富で、他にも五目炒飯と人気を二分する「肉炒飯」や豪快に骨付きばら肉が載る「チャップ炒飯」、ぷりぷり海老がたまらない「エビ炒飯」などがメニューにある。いつも「次こそ」と思うのだが、なぜかいつも「五目炒飯」に落ち着く記者だった。

「五目炒飯」(税込1,100円)はこれにスープが付く

しばし歓談のうちに着皿。おお、おなじみのキレイなビジュアル。ここのあんかけ炒飯は盛り付けがキレイ。冒頭からそそるねっか。

これ以上待ちきれない、炒飯にスプーンを入れ、一口。旨いねえ、相変わらず。

美味いねぇ、技術を感じる

まず炒飯が美味い。先の中華スープでも触れたが、その辺の町中華と違っていたずらにしょっぱくないのが良い。優しく深みある美味さ、それでいながら絶妙なパラパラ系ナイト・オブ・ファイア。この炒飯だから、中華餡と抜群に合う。

一転して中華餡だが、こちらも舌にびりびり来ない自然な旨味。ベースの上湯スープのクオリティが高いのか、旨味はしっかりしている。バランスが良い。エビ、イカ、肉、ウズラの卵なぞ、具材も申し分なし。野菜がしゃきしゃきのまま炒まっている。熟練にプロに敢えて言う必要はないかとも思うが、一つ一つの具に対し火の通り方がベストだと思う。

いや、上品だな。揚子江の五目炒飯。新潟にはあんかけ炒飯を出す店が多く、記者は「ラーメンやカレーより、新潟はこれを推せば良いのに」と思う。しかし、餡の醤油味がとがっていてしょっぱ過ぎる店も多い。揚子江の五目炒飯は、すべてのバランスが抜群。

食後に温かいジャスミン茶が提供されるのも心ニクい

食べ終わった後、すでにまた食べたくなっている。「デザートに五目炒飯を頼もうか」と思うくらい、後を引く上品な味わいなのだ。

食後に出されるのが温かいジャスミン茶。こういう気遣いも、ファンの心をつかんで離さない一因なのだろう。

(編集部I)

【揚子江 分店】

新潟市中央区信濃町20-29

営業時間 11:30~14:00(火~木)  11:30~14:00、17:00~20:00(金~日)

定休日 月曜

<グーグルマップより>

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