【警察を騙る詐欺横行】佐渡市で70歳男性が400万円だまし取られる、アプリ経由で「供述調書」や「証拠写真」
佐渡警察署は、2025年8月4日までに、特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害を認知し、捜査中であることを発表した。
警察によると被害者は佐渡市に住む70歳代の男性。7月1日に男性の自宅電話に自動音声の着信があ
り、音声に従ってボタンを押すと、携帯電話会社を名乗る女に代わり、「あなたの名義で携帯電話の契約があり、未納料金が発生している。覚えがないなら警察から被害証明書を発行してもらいたい。このまま警察に電話を代わる。」などと言われた。
電話はそのまま「福岡中央警察署」の警察官を名乗る男に代わり、、スマートフォンに通信アプリを入れるように指示され
た上、同アプリを通じて「詐欺グループを捕まえており、あなた名義の銀行口座に多額の現金が振り込まれた。出し子も捕まえている。」などと言われ、被害者名義の銀行カードと供述調書の画像が送られてきた。
そんな電話があった1週間後の7月7日に再び自動音声からの着信があり、ボタンを押しながら進むと今度は「デジタル庁」を名乗る男に代って、「あなたの個人情報が漏れて不正に携帯電話が契約されている。被害届を出してほしい」と告げられる。その後、今度は「北海道中央警察署」の警察官を名乗る男に電話が代わり「こちらの警察に指揮権がある。マネーロンダリングの疑いがあるので持っているお金の番号を調査する」と告げられ、さらに「検事」を名乗る男に電話が変わり、「調査に協力してもらえ
なければ口座を凍結する」などと送金を要求される。被害者男性はは、7月19日と29日に合計400万円を指定された口座に振り込んだ。
その後被害者男性は、、北海道警察のホームページで「警察官かたりの詐欺」が発生している情報を見て、だまされたことに気付いたという。
佐渡警察署では、
・警察が携帯電話の通信アプリで、「供述調書」や「逮捕状」の画像などを送
ることは絶対にない。
・警察や検事が金銭を要求することは絶対にない。
・自分が契約した覚えがない携帯電話の料金の請求などは、すぐに応じることはせず警察に相談して欲しい。
と、注意を呼び掛けている。