【長岡の若者】 鍵は「努力と継続」 小学6年生で英検準1級取得 早川大翔さん

大学中級レベルとされる実用英語技能検定(英検)準1級に、小学6年生で合格したのは、長岡市在住で、江陽中学校1年生の早川大翔(つばさ)さん(12)だ。現在は、中学2年生になるまでに英検1級の取得を目指して努力を続けている。

準1級は長文読解や英作文、リスニングの一次試験に加え、面接形式のスピーキングを含む二次試験も課される難関。小学生にとっては難問である、テクノロジーや産業、科学分野の知識や環境問題といった専門性の高い問題なども出題されるなか、苦戦していた要約問題も地道な練習で克服し、今年3月の検定で合格を果たした。合格の喜びを素直に「嬉しい」と表現しつつも、1級合格に向けて意欲を燃やしている。

準1級の合格証明書と一緒に

その背景には、日々の継続的な努力がある。過去問と単語帳を中心に、平日は2時間、土日は3〜4時間の学習を継続。1日500語の英単語を声に出して繰り返し覚えるなど、独自の勉強法を積み重ねてきた。

母親の直子さんによれば、大翔さんは幼い頃から好奇心旺盛で、わからないことがあると大人に尋ねるなどしていたという。現在では、自ら調べながら学ぶこと自体を楽しんでいる様子だ。英語にも幼い頃から関心を持ち、はじめは直子さんと一緒に文法の学習を進めていたが、幼稚園の頃から英語教室にも通い始めた。「“学ぶことが楽しい”という気持ちが、すべての原動力」と直子さんは語る。

現在では英語の成績は学年トップ。それに加えてサッカーやピアノなど、多彩な活動に取り組んでおり、まさに文武両道を体現している。将来の夢は「発明家か医者になること」。そして、「チャンスがあればアメリカにも留学してみたい」と、大きな志を抱いている。

「意欲に満ち溢れているので、国内にとどまらず、英語力を活かして世界に羽ばたいてほしい」と直子さんは語る。努力と継続を武器に、可能性を秘めた若き万能人の未来は大きく広がっている。

(文・写真 湯本泰隆)

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