新潟県がクマ出没警戒警報を発表 ブナ実凶作で人里出没増加懸念
新潟県は8月7日、ツキノワグマの出没による人身被害の拡大が懸念されるとして、「クマ出没警戒警報」を発表した。これまでの「クマ出没警戒注意報」から警戒段階を引き上げた。
県によると、今年度は4月から7月までのクマの出没件数が過去最多となっている。加えて、今秋はクマのエサとなるブナの実が「凶作」と予測されたことから、冬眠前のクマがエサを求めて人里へ出没する可能性が高いという。ブナの実が凶作の年は、秋(9〜11月)に人身被害が多く発生している。
警戒強化期間は8月7日から11月30日まで。
県は県民に対し、地域のクマ目撃情報を確認し、クマのいる場所には近づかないよう呼び掛けた。山などに入る際は複数で行動し、ラジオや鈴など音の鳴るものやクマ撃退スプレーを携行するよう求めた。また、クマの活動が活発な早朝や夕方の入山を避け、生ゴミや不要となった果樹を適切に処分するよう注意を促した。
クマに出会った場合は慌てずにゆっくり後退し、襲われた場合は地面に伏せて頭・首・腹を守るよう呼び掛けている。
県は「にいがたクマ出没マップ」で最新の目撃情報を公開している。
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にいがたクマ出没マップ