【大学通信・就職率ランキング】開志専門職大学が実就職率全国4位、私立では2位に躍進

開志専門職大学
このほど発表された大学通信の「2025年実就職率ランキング(卒業生100〜1,000人未満)」で、開志専門職大学(新潟市中央区)が全国4位、私立大学では2位に入った。前年の全国11位(私立8位)から大きく順位を上げ、「就職に強い大学」としての評価を一層高めた。
外部リンク:大学通信ONLINE 2025年実就職率ランキング
ランキングは全国の大学を対象に、就職者数を卒業者数で割った実就職率を算出して順位付けしたもの。今回の結果について、入試広報部の中原英伸部長は「昨年は就職一期生の頑張りで評価をいただき、うれしかった。今年はそれ以上にうれしく感じるとともに、高校生や保護者、高校の先生方に伝えてきた『就職に強い』というメッセージを、実績で示せたことに安心している」と話す。
順位上昇の理由については「特別な施策はない」と強調する一方、「就職支援が2年目を迎えたことで、より効果的・効率的な支援が可能になった面はあるかもしれない。何より教職協働で『ひとりも取り残さない』という熱意を持って臨んだことが最大の要因」と語った。
同大学の教育の柱は、少人数制と企業内実習だ。学生一人ひとりに目が届く環境で、実務家教員が親身に指導。4年間で計600時間の企業内実習を必修とし、社会人として必要な力を磨く。卒業生からは「学生時代の4年間は社会人0年生だった。その経験が1年目をスムーズに乗り切る最大の理由になった」という声も寄せられている。
中原部長は「社会は答えのない課題ばかり。失敗も含めて挑戦を経験することが大切だ。学生時代に社会人としての失敗を経験しておくほうが良い」と話し、現場での経験が社会で生き抜く力につながると強調する。
地域との連携も成果を支えている。実習先は県内企業が中心で100社以上にのぼり、実習先への就職率は20〜30%と年々増加している。2〜3カ月間の実習を通じて受け入れ企業と学生が互いを理解し、双方納得した上で就職に至るため、就職のミスマッチや県外流出の防止に効果を上げている。
受験生や保護者へのメッセージとしては「高校までは問題も正解も用意されているが、社会は逆。自ら課題を見つけ、解決できる人材が求められる。本学では社会経験豊富な教員が、学生主体の教育を教職協働で進めている」と語った。
同大学は成長分野を学部として展開しており、とくに情報学部は6つのコースを設置。自動運転を学びたい場合は「IoT×AI」、オンラインゲームを学びたい場合は「ゲーム×クラウド」といったように、コースをまたいだ横断的な学びが可能だ。中原部長は「複雑化・多様化するIT社会に対応できる人材育成を進めていきたい」と展望を述べた。
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大学通信ONLINE 【7月22日現在】2025年実就職率ランキング
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