【特集・インタビュー】「会計の力で企業を強く」決算プラス毎月のフォローで経営を“輝かせる” 税理士法人ブライトパートナーズ(新潟県南魚沼市)

税理士法人ブライトパートナーズ(新潟県南魚沼市)の佐藤正和さん(左)と、齋木利彦所長

税理士法人ブライトパートナーズ(南魚沼市)は、会社経営に欠かせない会計や税務のサポーターとして、年一回の決算だけに留まらない、毎月の訪問などクライアントへの手厚いフォローで実績と信頼を広げ、今年4月に新たに法人を設立して以降頭角を表している。

 

毎月クライアントと対面で経営の相談を受ける

代表税理士の齋木利彦所長と佐藤正和さんの2人の税理士を筆頭に、14名のスタッフを擁するブライトパートナーズ。相続税、法人税、所得税などの各種税務への専門知識はもちろんのこと、経営支援、M&A、労務支援など、各分野の業務に精通したプロフェッショナルが揃う。

南魚沼市を中心に中越エリア全域で事業を展開しており、個人商店から数十億円規模の企業まで、幅広い企業の経営をサポートしている。

代表税理士の齋木利彦所長(写真左)と佐藤正和さん(写真右)

「税理士というと節税を含めた納税が伴う決算業務というイメージが強いと思いますが、うちはさらに導き出された数字をもとに経営の相談に乗る、つまり『企業を会計の力で強くしていく仕事』をしています」と齋木所長。

まさに社名にもあるようにブライト=輝かせるパートナーということで、特にクライアントに寄り添って、会社の悩みから個人的な悩みまで税務会計を通して応えていくところが強みという、丁寧なサポートが特徴だ。

税理士法人ブライトパートナーズ監査部。各メンバーがテキパキとした様子で業務にあたっていた

その代表的な業務が「巡回監査」と呼ばれるもので、毎月クライアントが入力した会計を、ブライトパートナーズで帳簿と照らし合わせる作業を指す。

基本的に毎月一回の訪問を実施しており、頻度が高まったことで「タイムリーに相談を聞かせていただけるので、信頼にも繋がっている実感があります」と佐藤さんが話すように、実際に相談内容も増えたとのこと。

他にもブライトパートナーズでは、新規創業支援にも力を入れており、銀行とも提携し、起業を志す若者と一緒に数字を見ながら投資額のシミュレーションを立てて、将来を見通した具体的なアドバイスも行っている。

 

会計を任せて20年、売り上げは常に右肩上がり

この日スタッフの山口さんが向かった先は、担当して6年ほどのお付き合いという、六日町駅そばの和洋菓子店「MATSUMOTO」。この日は請求書や帳面関係の書類の受け渡しとのことだったが、その場で細かな確認事項の打ち合わせも。まさにマメに足を運ぶからこそ、コミュニケーションの密度も高まり、信頼関係も深まっていることが伺える。

関与先の和洋菓子店「MATSUMOTO」で会話を交わす山口さん

「毎月一回の巡回監査はもちろん、プライベートでも利用させていただいています。南魚沼の名峰・坂戸山の名前を冠した黄身餡の焼き菓子『坂戸山』が特におすすめです。担当当時からはパッケージも変わって…」と話す山口さんの姿からは、単純にビジネスだけで割り切らない姿勢が滲み出る。

税理士法人ブライトパートナーズ関与先の株式会社ゆざわ商事(新潟県湯沢町)

また、別の日に齋木所長の巡回監査に同行すると、着いた先は総合不動産業を営む株式会社ゆざわ商事(新潟県湯沢町)。

20年来の取引という代表取締役の髙井英樹さんは、「齋木さんはとても優秀な方で尊敬しています。私が当社の3代目で、私の代からお願いしていますが、それ以降マイナスを出したことがありません。巡回監査で成績や資金の状況、今年の利益の見込みなどの報告や方針を決めることはもちろんですが、経営者目線でのスタッフ対応の相談などにも乗ってもらいます。様々な事例もご存知で、非常に助かっています」と全幅の信頼を寄せており、好調な経営状態から今後の採用を見据えて、ゆざわ商事では事務所フロアの拡大を予定しているという。

会計システムに入力されたデータに誤りが無いかなど、厳しい視線でチェックする齋木所長

「いろいろな相談をさせてもらっていて大変助かっています」と語るゆざわ商事代表取締役の髙井英樹さん(左)、この日も経営状況の確認のほか、社内の組織体制に関する相談が行われていた

 

未経験からプロになる。意欲を尊重して適材適所の配属

「会社が破産すると一番困るのは子ども。だから会計をきっちり行いアドバイスをしてお客様の会社をつぶれないようにすることが一番大切ですね」(齋木所長)

高い信頼と豊富な実績を誇るブライトパートナーズだが、必ずしも全スタッフが税務のプロを目指して入社しているわけではない。

「前職は料理人といった異業種だったり、簿記は多少勉強していたとしても税金のことは分からないで入社する人がほとんどです。入社後に税理士を目指す人もいますが、他の宅建や保険など別の資格を目指す人もいるし、直接お客様と関わらずに内勤のサポート業務で活躍する人もいます。それぞれが自分の得意分野を伸ばすことで、会社を一緒に作っています」(齋木所長)

そんな社員の意欲を応援するべく、各種資格取得を目指す社員には、資格勉強のための休暇取得や取得後の手当てなどが用意されている。また責任の大きい仕事だからこそ、気持ちの切り替えやリフレッシュを大切にしており、一日2回のおやつタイムや年1回のレクリエーション、さらに社員旅行や節目の宴席などが恒例となっている。

監査部の皆川さん

「全くの素人で入って、入社当初はとにかく勉強の日々でしたが、事務所の研修体制が非常に整っていたので助かりました」と回想する監査部の皆川さんも、勉強も重ねることで、自分自身どんどんレベルが上がっていくのを感じてきた一人。そして社員旅行を通じて、社員同士仕事を越えて話せる時間を大切に思っているそう。

監査部の藤木さん

イベントはもちろん、日頃から社内には年次や肩書などにとらわれない和やかなコミュニケーションが交わされており、それが働きやすさや風通しの良さにつながっているようだ。

日頃の業務そのものは、特定の社員に過度に業務が集中しないよう業務の標準化が浸透しており、監査部の藤木さんも「社員同士が助け合いの精神も強く、例え休んでもカバーできる仕事の段取りをできています。ざっくばらんに相談できる雰囲気があって打ち解けやすい環境ですね」と語る。

監査部の齋木史穂さんは、事務所の経理業務も担当している

女性も活躍しており、男女関係なく自分の意見を言いやすい社風だと語るのは、10年目の監査部・齋木史穂さん。事務所の縁の下の力持ちになりたいと、監査業務に加えて自社の経理業務にも携わっている。「産休・育休から復帰した女性社員もいたと聞きます。休んだ時のサポートも厚くて働きやすいと感じています」

 

会計業務をはじめ、専門性を高めたプロフェッショナル集団に

今後オフィスの拡大を予定しているブライトパートナーズは、さらなる人員増加も視野に入れている。その基準としているところには、前述のように経験を問わないことに加えて、社交性もほぼ問わないというから驚きだ。それは、勉強をして仕事を覚えることで、自然とクライアントと数字を絡めた話ができるようになるからだという。

事務所最年少25歳、2年目の伊藤さんは、内勤担当で、お客様の記帳を行ったり、会計システムの立ち上げに携わったりしている。

内勤担当の伊藤さん

「接客業から転職してきました。学生時代から会計の業界に漠然と憧れがあって、年が近い若手社員もいる弊社に入社しました。先輩からアドバイスをいただきながらできることが増えているなと感じています。これからも新人が入ってくると思うので、かっこいい先輩になれるよう頑張りたいと思います」

ベテランの経験と知識、そして若手の成長が好循環となって組織を強くして行っているブライトパートナーズ。

「今後も毎月お客さんと会っていろんなお話を聞きながらこれからの展望を一緒に描いていきたいですね。また同業の企業とも提携しながら税理士を増やしたいし、今の六日町に加えて十日町など魚沼圏内各地に税理士がいる体制を作りたい」と、齋木所長が展望を語ると、佐藤さんも「固いイメージがある業界だと思いますが、うちは異業種出身など、様々なバックグラウンドの人が在籍しているので、関心がある人は入りやすい環境だと思います。スタッフがそれぞれの専門性を高めていくことで業務の幅を広げていきたいですね」と、応える。

「税理士の仕事は経営者の方と面談して目標に向かって提案したりサポートして、理想像に近づけて感謝されたときがやっぱり嬉しい、やりがいですね」(佐藤さん)

地域で事業を営む企業人と社員、その家族、さらにその先のクライアントのお客様の笑顔に直結しているブライトパートナーズの会計力。

中越エリアは、新潟県の基幹産業とも言える米を中心とした農業をはじめ機械工業、伝統工業も盛んな地域。ブライトパートナーズの今後の事業展開は、そのまま南魚沼の、中越エリアの、そして新潟県の発展につながっていくものであり、県の屋台骨を支える会計力のさらなる飛躍に期待がかかる。

【企業情報】

税理士法人ブライトパートナーズ

https://bright-p.jp/

新潟県南魚沼市六日町1818番地2 六日町第四ビル2F
TEL 025-788-1831
Mail b.p@tkcnf.or.jp

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