洋菓子・パンの店「Lievre」を展開していた山忠製菓リェヴル(新潟県長岡市)が破産申請へ 感染症禍も追い打ちに
東京商工リサーチ新潟支店によると、洋菓子・パン製造販売の山忠製菓リェヴル株式会社(新潟県長岡市、設立2006年8月4日、資本金700万円、山本忠昭社長、従業員2名)が8月5日付で事後処理を五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)に一任し、破産申立ての準備に入った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは201件目。負債総額は、約6,000万円が見込まれる。
山忠製菓リェヴルは、手作りケーキとパンの店「Lievre」として素材の持ち味を活かし、人工的な保存料などを使用しない安心・安全な手作り商品を展開。天然酵母を使ったパンや季節のフルーツなどを使ったスイーツが評判を呼び、地域の人気店として主婦層等に支持を獲得。「美園本店」に加え、一時は「古正寺店」もあり、地域に親しまれてきた。
しかし、成熟した市場で同業他社が多く、慢性的に競合が激しかったうえ、新型コロナウイルス感染拡大の影響も追い打ちをかけた。また、昨今の物価高で仕入コストも上昇、先行きへの見通し難により今回の事態に至った。
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