洋食店・松葉館(新潟県長岡市)が破産開始決定 「タンシチュー」が名物の老舗も感染症禍と物価高の影響免れず

倒産情報

東京商工リサーチ新潟支店によると、洋食店の有限会社松葉館(新潟県長岡市、設立1967年7月26日、資本金320万円、高橋浩一社長)が8月8日に新潟地裁長岡支部から破産開始決定を受けた。破産管財人には、佐藤明弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所長岡事務所、新潟県長岡市)が選任された。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは202件目。負債総額は、約5,000万円が見込まれる。

松葉館は「洋食・割烹 松葉館」として長年にわたり親しまれてきた老舗。創業以来、肉や野菜をつぎ足し、スパイシーでコクのあるデミグラスソースをベースに作るタンシチューは名物料理として知られ、その他にも海老グラタンや洋風カツ丼などの人気メニューもあった。

長岡市の中心市街地に立地していることとも相まって、往時は多数の顧客に支持されてきたが、人口減やデフレ、中心市街地の空洞化など年次に取り巻く環境は厳しさを増し、近年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う集客減も痛手となった。

コロナ禍収束以降は物価高から仕入コストが高騰、消費が低迷する中、集客も戻らず、先行きの見通し難から今回
に事態に至った。

 

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