新潟医療福祉大学、新潟食料農大学、芝浦工業大学柏中学高等学校が連携協定締結 地域人材育成で協力

新潟医療福祉大学(新潟市北区)と新潟食料農業大学(新潟県胎内市)は8月21日、芝浦工業大学柏中学高等学校(千葉県柏市)と高大連携協定を締結した。高校と大学の接続を強め、特別授業や施設見学などを通じて生徒のキャリア意識を高めることが狙い。

今回の協定を通じて、高校生の資格や職業理解を深め、将来の進路形成や地域社会への貢献につなげる。両大学が有する専門性を活かし、高大接続の仕組みをさらに発展させる考えだ。

協定書署名の様子

左から 新潟食料農業大学 中井裕学長、芝浦工業大学柏中学高等学校 中根正義校長、新潟医療福祉大学 西澤正豊学長

芝浦工業大学柏中学高校の中根正義校長は「芝浦工大とはまた違った特色を持つ大学と協定を結ぶことで、生徒にはさまざまな視点から進路を切り開いていってほしい。キャリアや意識を広げるための取り組みでもある」と説明。同校はこれまで8校と協定を締結してきたとし、「地方に関心を持つ生徒も多く、地域とのつながりを意識してほしい」と述べた。

新潟医療福祉大学の西澤正豊学長は「2年前から高大連携を積極的に進めてきた。大学がハブとなり、保健医療福祉の専門職を地域に送り出していきたい」と語った。今回で15校目の協定となり、「(芝浦工業大学柏中学高校は)理系に強い生徒が多いと聞いている。進路やキャリア形成に役立てたい」と期待を示した。

新潟食料農業大学の中井裕学長は「食がどのように産業や生業と結びついているのかを高校生のうちから理解してほしい」と話し、「高校・大学・社会の三つが連携し、学びを社会につなげていきたい」とした。

両大学は今後も高大連携を拡大し、高校生のキャリア形成に寄与しながら地域に貢献する人材育成を進めていく方針だ。また、締結式の後には、県内外の高校関係者が参加し意見交換などを行う「高大接続研修会」も行われた。

高大連携協定締結式の記念撮影

 

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