【キシャメシ】中高年が狂気乱舞するデイリーヤマザキ新潟大島店のベーコンエッグ丼、「こういうので良いんだよ」の極致

中高年の殿堂、デイリーヤマザキ新潟大島店

今日もバッタバタの詰め込みスケジュール。時間の管理下手な記者が悪い。ほんと、こんなんばっかりだよ。キシャメシ書かなきゃだけど、食べに行ってる暇ないな。

というわけで新潟県庁内の県政記者クラブに向かう道すがら「新潟のおじさん支持率ナンバーワン」デイリーヤマザキ新潟大島店に寄る。普段からコンビニ飯は頻度が高いのだが、お気に入りのコンビニが仕事場(県庁)の近所にあるのはありがたい。

昭和の喫茶店を模した展示。なぜコンビニの中にこんなスペースが

昭和の小中学生が乗っていたサイクリング自転車ってこんな感じ。横にはなぜか全日の世界最強タッグの盾

一般的にコンビニエンスストアの加盟店契約においては、全国的に統一感が重視されており、規約はかなり細かい設定となっている。デイリーヤマザキも同じで、フランチャイズ加盟店募集の資料には事細かに書かれているのを見たことがあるが、どういうわけか実際の店舗開発においてはデイリーだけ高い自由度が見受けられる。実際にどうなのかを確認したわけではないが、店づくりやオリジナル商品開発において、その店の個性が活かされた店舗が多いと感じられるのは、気のせいではないだろう。だからデイリーヤマザキの店舗はリピーターが多いのだという。

70年代~80年代前半に活躍したプロレスラー、ジプシー・ジョー。椅子攻撃をものともしない並外れたタフネスで知られたが、なぜハンセン、ブロディではなくここを拾うのか

BI-BAPPUネタもヒロシやトオルではなくテルをフィーチャーするところがデイリー大島店

 

ここデイリーヤマザキ新潟大島店もまさに個性爆発の店舗で、店に一歩入るとそこは昭和カルチャーのテーマパーク。POPなどの店内装飾がまさに昭和カルチャーの小ネタをふんだんに取り入れているのだが、ど真ん中である40代後半~50代までの男子が感心するくらい「ななめ上の」ネタが多い。「そこ来るかね」というマニアックさが爆発しているのだ。

これについては2023年6月のキシャメシでも紹介した経緯があるのだが、結構頻繁にリニューアルされていて、たまに行ったときに「あ、こんなの増えた」を見つけるのが楽しみになる。

ベーコンエッグ丼はこんなご時世に税込ワンコイン以下だから助かる

さて、同店の看板商品と言えば「大島あんぱん」が有名。甘み抑えめの十勝産小豆を使用した上質粒あんとホイップクリームが中高年のQOLを蹂躙する逸品だ。だが今日の目当てはベーコンエッグ丼(税込498円)。様々な付加価値を転嫁し、パッケージにも工夫を凝らしながら物価高騰と日々戦っている昨今のコンビニ飯だが、見てごらんよ、このシンプルな発想。ご飯に目玉焼き乗っければ美味いに決まってるじゃん。意外とこれ、スーパーの総菜売り場や一般のコンビニでは見かけないんだよな。

ベーコンエッグ×3玉がオンの贅沢具合

これを買って、県庁のデスクで喰らうのだ。

実際、目玉焼きが載ったご飯はごちそうだ。加熱されて味に濃厚さを増した卵の黄身は、半熟仕様にすることでねっとりとご飯にまとわりつく。そこに醤油を垂らし、ご飯+黄身+醤油味の三位一体が口中で展開される。もう「美味い」しか出ない。チリチリに焼かれた白身のぷるぷるした食感はアクセントに。

ここのは贅沢にも3玉が惜しげもなく投入されている。丼1杯の白飯でも3玉あれば十分だ。醤油をちょっとずつ垂らしながら、夢中でかっこむ記者(57歳)。卵の火の通り方が絶妙だ。これ以上固いと台無し、これ以上ゆるいと目玉焼きの旨味が少ない。「わかっている」人の焼き方だ。

ベーコンのグレードもちょっと高い(気がする)

玉の熟具合が絶妙なのだ

ここに焼かれたベーコンの旨味が加わる。何もおかずがない時に家で作る際は、もちろんベーコンなどという気の利いたものはない。先の卵と白米と醤油が混然一体となった旨味にうっすらスモーキーさをまとうベーコンの旨味が加わり、満足感が何段階か上がる。すごいな、ベーコンの底力。

結局、こういうのが一番うまい。こういうのを商品にしちゃうデイリーヤマザキ新潟大島店は、やっぱりモノの理(ことわり)をよく知っている。

「こういうので良いんだよ」「こういうのが良いんだよ」

(編集部I)

【デイリーヤマザキ新潟大島店】

新潟市中央区大島17-9

24時間営業 年中無休

<グーグルマップ「デイリーヤマザキ新潟大島店>

 

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