【再び増加傾向】新潟県の企業8月の倒産件数は11件で、3カ月連続二ケタ台に
株式会社帝国データバンク新潟支店は、2025年8月における新潟県企業の倒産集計を発表した。
これによると倒産件数は11件(前年同月11件、前月20件)、負債総額は13億3,000万円(前年同月4億7,800万円、前月26億5,500万円)となった。倒産件数が二桁台に乗るのは、これで3カ月連続。今年に入り1月から8月までの累計は85件(前年同期比1.2%減)、97億9800万円(同20.5%減)となった。
業種別では「建設業」「製造業」「小売業」が各3件(構成比27.3%)。「運輸・通信業」「不動産業」が各1件(同9.1%)となった。
帝国データバンク新潟支店では「2024年下半期(7-12月)に71件(前年同期比44.9%増)のピークをつけ、今年上半期(1-6月)は54件(同14.3%減)と減少トレンドが鮮明になっていた。しかし、この3カ月間の倒産件数増加によって、1-8月累計は85件(同1.2%減)と減少率が縮小。景況感(8月のTDB景
気動向調査で新潟県は前月比0.2ポイント増の38.0。全国第45位)を考慮すれば、増加に転じるのも時間の問題となっている」と観測
帝国データバンク新潟支店が9月2日に発表したTDB Business View 新潟県「倒産リスク」分析調査では、「製造業」「小売業」「建設業」に高い倒産リスクが示されている。
「景気DIの先行き見通しは短・中期において改善の兆しが出ており、年後半の景況感は底打ち反転に向かう可能性もある。倒産集計は遅効性の経済指標であり、景気に直ちにリンクするものではないが、少しでも企業倒産を抑制する動きとなることを期待したい」(帝国データバンク新潟支店)というように、明るい兆しも出始めてはいるようだ。