【倒産情報】織物製造販売のたきしん企画(十日町市)など2社が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、織物製造販売業者である株式会社たきしん企画(新潟県十日町市)と関連会社の株式会社サンシー(新潟県十日町市)が、8月27日、新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。負債総額はたきしん企画が約4,000万円、関連会社のサンシーは少額が見込まれる。
たきしん企画は1982年6月設立で滝沢晃氏が社長を務め、関連のサンシーは2002年10月設立で滝沢久美子氏が社長を務めていた。両社とも十日町市妻有町西に本社を置いていた。
たきしん企画は織物の手加工染色や呉服・呉服地の販売を手掛け、友禅染の着物には定評があり、全国の呉服販売会社や一般個人向けに営業基盤を築いていた。一方、サンシーは呉服のデザイン企画・製作などを担当していた。
しかし、着物離れが定着したことに加え、物価高から消費者の購買意欲も低迷するなど構造的な問題から、長年にわたり業績不振が続いていた。同社は根本的な解決策を見いだせず、今回の事態に至った。
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