【新たな観光拠点】「旧鈴木旅館」リノベでホテル・オフィス・観光情報発信の複合施設へ<上越市 高田>

株式会社イノベーションパートナーズ(東京都港区)は、新潟県上越市高田エリアの仲町で廃業していた「旧鈴木旅館」をリノベーションし、2026年1月にホテル・オフィス・観光情報発信を兼ね備えた新たな複合施設「鈴木旅館」としてリニューアルオープンする。

上越市高田地区は、城下町として400年以上の歴史を有し、雁木通りや高田寺町、日本三大夜桜に数えられる高田城址公園など文化資源が集積するエリア。ここで、明治期の創業以来120年以上にわたり、旅人や行商人を迎えた旅館業を営み、10年以上前に惜しまれながら廃業した施設が「旧鈴木旅館」だ。

イノベーションパートナーズは、同エリアの国指定重要文化財「浄興寺」の参道「大門通り」を拠点に、滞在型観光交流エリアを整備・活性化する「浄興寺大門通りスクエア」構想を掲げ、景観改善や周辺の商店街・施設の再生に取り組む大島グループと協業。事業構想に高田エリアの「ウォーカブルシティ(歩いて暮らし、歩いて楽しめるまち)化」を掲げた。その中で宿泊・飲食・オフィス・観光をエリア全体で体験することが可能な、新しい情報発信拠点として鈴木旅館が着目された。

現在解体中の「旧鈴木旅館」

 

株式会社イノベーションパートナーズの本田 晋一郎代表取締役社長 は「今回の改修は、単なる建物の再生ではなく、高田の文化や魅力を再編し、新たな経済活動へと結びつける挑戦。地域全体がさらに輝きを増していくエリアを目指したい」と話している。

9月23日には目下解体中の鈴木旅館を舞台に、事業構想と「旧鈴木旅館」のリノベーション計画のお披露目を兼ねたイベント「TAKADA HISTORY MARCHE(タカダヒストリーマルシェ)」を開催。こうしたイベントを通し、完成までのプロセスを街全体でシェアしながら事業を進めていく。

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