【コラム】2回目の大阪・関西万博訪問です|益田浩(元新潟県副知事・前中国運輸局長)
前回:今年も暑い8月です|益田浩(元新潟県副知事・前中国運輸局長)
1.はじめに
9月も終盤になりました。朝夕は涼しく感じる日も増えています。昨年は11月頃も暑かった記憶がありますが、今年はどうでしょう。早くも秋の気配を感じる出来事がありました。例年お願いしている燕市の農家さんから新米の販売開始の連絡が届き、早速注文しました。また、東京にある老舗のすき焼き店で、松茸入りすき焼きに舌鼓を打ちました。今年は久しぶりに豊漁と聞くサンマも楽しみです。
2.家電製品が続けて壊れる
9月に入り、購入して10年超のテレビが故障しました。音は出るのですが、画面が真っ暗なラジオ状態です。今年度、ノートパソコン、エアコンと続けて故障して買い替えていただけに、「テレビ、お前もか」との心境になりました。
最近の若い方はテレビを持たない方も多いと聞きますが、私はNHKのニュースやドキュメンタリー、アニメ、開運!なんても鑑定団(これまで2回出演)、スポーツニュース(広島カープが勝った日のみ)などはしっかり観ているので、普段どおりの生活ができないことは大いにストレスとなりました。家電量販店を回って、目にする日本製のテレビはソニーやパナソニックくらいかな。韓国製や中国製のブランドが目立ち、東芝のテレビ部門は中国企業に買収されて、REGZAブランドになっていました。
以前購入したテレビは三菱電機のDVD一体型テレビだったのですが、DVD一体型もほぼ見当たらず、代わりにNetflixやAmazon Primeなどのネット配信との接続の容易さをアピールする機種が多く、この10年のネット環境の変化を感じました。結局、録画については外付けHDDで対応することとし、DVDレコーダー・プレーヤーはあらためて購入するかどうか、思案中です。
それにしても、これだけ続けて家電製品が壊れるとお財布にも厳しいです。現在使っている家電製品の大半は、タイ赴任から帰国した2012年7月にまとめて購入しています。次に壊れるのは、洗濯機か冷蔵庫か。心の準備をしておかないといけないのかなぁ。
3.マンガやアニメは好き
私がマンガやアニメが好きだというと、意外に感じる方がいるのですが、政治経済など固めの本も沢山読むのと同じくらい、マンガやアニメも観ています。最近はマンガの週刊誌や月刊誌を買うことは無くなりましたが、気に入ったマンガのコミック本は買いますし、アニメもしっかり観ています。
2025年夏クールのお気に入りは、ダンダダン(第2期)、怪獣8号(第2期)、青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない、彼女、お借りします(第4期)、その着せ替え人形は恋をする(Season2)、SAKAMOTO DAYS(第2クール)あたりです。この秋クールからは、キングダム(第6シリーズ)、SPYXFAMILIY(Season3)は既に視聴確定です。他にも新たな出会いがありますように。
映画「鬼滅の刃 無限城編」が日本だけでなく、世界的な大ヒットを記録していますが、日本のマンガやアニメはストーリーといい、世界観といい、世界に冠たるコンテンツだと、昔も今も確信しています。
新潟県も高橋留美子さんや水島新司さん、和月伸宏さんをはじめとして、著名な漫画家を多く輩出し、新潟県が舞台となったアニメも多いですよね。私も新潟在住の頃、聖地巡礼させてもらいました。
4.自民党の総裁選ですね
この原稿が投稿される頃には、自民党の総裁選の最中と思います。
1年毎にころころと総理大臣が代わった平成10年代終盤から平成20年代初めの混迷の期間には戻ってもらいたくありません。当時と比べて、世界情勢は相当緊迫していますので、国内の政局を理由に重要な政策が決まらないことは悪夢です。10月4日に選出される自民党の新総裁が誰になるかは予想できませんが、国会運営上、少数与党である現状は変わらないので、野党との関係も含めて、安定的な政権運営ができる方でありますように。
先般、経済界の会合に呼ばれ、野党の某代表の講演を聞く機会がありました。先の参議院選で躍進した党のひとつです。今後の政局の見通し、選挙における有権者の変化、国防、エネルギー政策など、党の政策も交えながら、1時間ほど熱弁を奮っておられました。冷静に考えると、どうやって実行するのかという点には多々課題があるのですが、話の筋は通っていて、説得力もあるので、カリスマ性があると言われるのも分かるなと感心しました。
新潟県も、特にエネルギー政策については、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題や三菱商事撤退後の村上市・胎内市沖の洋上風力発電事業の見通しなど、県政上の重要課題がありますので、政策の方向性が気になるところです。
そういえば、次に、新潟県出身の総理大臣が誕生するのはいつになるのでしょうね。
5.2回目の大阪・関西万博訪問
9月上旬に遅めの夏休みを取得して、2回目の大阪・関西万博に行ってきました。7月中旬に一度訪問しているので、今回は前回逃したパビリオンを目当てにしました。最初の訪問は、今回唯一、事前予約で取れたパソナ館です。実際に動いているIPS細胞で作られたミニ心臓の実物を間近で観ることができたのは感動でした。その他のいのちを考える展示も優れており、訪問すべき館のひとつです。
次いで、前回見逃したパビリオンに向かいます。今回はイタリア館・バチカン館を最優先に考えており、何時間待ちでも並ぼうと覚悟して臨みました。パソナ館を観終わった12時前に待機列に並び始め、その際は「5時間、6時間待つ覚悟がある人だけ並んでください」と待機列の係員に伝えられましたが、まぁ、せいぜい4時間くらいかなと、正直、甘く見ていました。それが、ようやく待機列の折り返し部分に到達したとき、既に3時間を経過しており、結果的にパビリオンに入った時は18時になっていました。6時間ほど並んだことになります。
台風が接近しており、暑さがそれほどでもなかったのが助かりましたが、周りの方のように、並んでいる間、座るための簡易椅子の用意も無く、ひたすら立っていましたので、さすがに疲れました。単行本を持参しており、読みながら気を紛らわすことができたのが不幸中の幸いでした。
それでも、パビリオンに入って、カラヴァッジオの絵画「キリストの埋葬」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「アトランティック手稿」の素描など、まさに至宝の展示物を目にすると、6時間の待ち時間は十二分に回収できました。これまでヨーロッパ各国はかなり訪れていますが、なぜかイタリアもバチカンもご縁が無いので、いつか実際に現地に足を運びたいとあらためて思います。
イタリア館・バチカン館の訪問でかなり満足して、今回の訪問の目的をほぼ達したのですが、せっかく来たので、次にフランス館に並びました。位置的にアメリカ館の隣にあり、前回、アメリカ館を優先して見逃したパビリオンです。
夕方から雨が降り始め、雨の中、小1時間並んで入りました。感想は、ファッションや装飾に強い関心がある方向けかなと。ルイ・ヴィトンやショーメなどフランスのラグジュアリーブランドが数多く展示されていました。かなり高そうです(笑)。
最後は、西ゲートに近いフューチャーライフヴィレッジにあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)の展示ブース「月に立つ。その先へ」を観に行きました。最近、実は宇宙がマイブームでして、前回のアメリカ館でも宇宙関係の展示を楽しみにしていました。宇宙関係の話題については、宇宙関係の他の展覧会の訪問も含めて、別の機会にまとめて投稿してみたいと思います。
JAXAの展示ブースはパビリオンではないので、内容は興味深いものの、分量的に少ないのがもったいないなと感じましたが、実は、日本館に火星の石やJAXAの探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」がそれぞれ持ち帰った小惑星「イトカワ」や「りゅうぐう」の微粒子や大気圏再突入カプセルが展示されていました。慌てて日本館に向かったのですが、入場時間に間に合わず、断念しました。これは事前のリサーチ不足で、悔いが残ります。
今回は日帰りではなく、大阪に1泊することとして、日没後のドローン1000機によるショーなども楽しみにしていましたが、台風接近に伴う大雨により、ドローンショーも、水と空気のスペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」もともに中止になってしまいました。後者のパレードは当日予約ができていただけに残念でした。
このような感じで、少々悔いが残ることもあり、100点満点ではないものの、イタリア館・バチカン館のおかげで十分に合格点が取れる2回目の大阪・関西万博となりました。3回目の訪問は予定していないので、今回で最後になります。考えてみれば、次に日本で万博が開催されるのはいつでしょうね。生きているうちに開催されるのかな。
我々が東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、東京2025世界陸上、そして、大阪・関西万博とここ数年間の間に日本で開催された世界的なイベントを大なり小なり体験できたのは、実はすごいことですね。
今回はここまでとします。