県庁前敷地の有効活用検討へ 花角知事がプロジェクトチーム設置発表
新潟県の花角英世知事は9月25日、定例記者会見を開き、県庁前敷地の有効活用に向けたプロジェクトチーム設置について発表した。40年間ほとんど手を加えていない県庁前の緑地空間について、より有効な活用方法を検討する。
花角知事は県庁前の現状について「40年間ほとんど手を入れておらず、県民からは県庁周りの薄暗さや、歩くルートが分かりにくいという声もいただいている」と説明。貴重な公共空間として、有効活用していく必要があるとの認識を示した。
検討の方向性として、新潟の魅力を発信できる場所や、付近の住民を含めた来訪者が気軽に立ち寄れる交流空間としての活用を挙げた。県庁舎1階部分についても、現在の錦鯉の水槽がある空間を含めて一体的に検討していく方針を明らかにした。
プロジェクトチームは庁内の関係者と外部の有識者で構成し、9月26日から検討を開始する予定。年内には何らかの方向性をまとめる考えで、花角知事は「大がかりに何か大規模改修するわけではない。今あるものをより有効で意義のある空間にし、もっと県民が気軽に立ち寄れる場所にしていきたい」との方針を示した。