【妙高高原地区の大規模リゾート開発】花角県知事がにい経に一問一答 新県政記者クラブ会見にて

新潟県の花角英世知事

9月26日、新県政記者クラブによる知事定例会見が開かれ、新潟県の花角英世知事が報道陣からの質問に答えた。にいがた経済新聞などは、新潟県妙高市の妙高高原地区で計画されている大規模リゾート開発に対して知事に質問を行った。一問一答は以下の通り。

(記者)
−−新潟県妙高市の妙高高原地区で計画されている大規模リゾート開発に対し、県主導の官民連携による妙高原マウンテンリゾート開発計画検討委員会が設立され、7月15日に第1回全体会議が開かれました。妙高市の城戸陽二市長は市議会に周辺への環境保全や地元企業などの施設に向けた条例案を提案しましたが、第1期の完成に向けて知事の所見をお伺いします。

(花角知事) 
大規模なリゾート開発構想は着実に進展してきていると言っていますが、一方で地域の皆様にも色々な不安や心配はあると思います。この開発構想で、事業者体が利益を上げていくのはビジネスとして当然ですが、地域にとって大きな経済効果を生んで貰いたいわけですよね。端的に言えば、地元企業が取引できるとか、多くの方が周辺を動くわけです。そうすると地域の印象に関わってきますので、受け入れ環境をしっかりと整えていかないといけないとか、事業本体等の動きと合わせて、我々も色んな動きをして行かなければならないと思っています。

そんな中でまず一つは、妙高市が周辺地域の乱開発の防止のための条例を出され、議決されました。そうすると、適正な開発を進めていくための環境整備が動き出すと言えます。新潟県が主導して官民連携で、事業者を含めて協議会を開き、分科会などでこの事業と開発が地域に大きな経済効果をもたらし、順調に円滑に進むように地域側の動きを官民連携で円滑に進めて行こうという環境も作ってきているところです。地域、事業者体の動きがうまく連携しながら、最終的に良いリゾートが出来上がって、地域にとっても非常に意義のあるものになるように目指していきたいと思っています。

(記者)
−–従業員も含めて外国人の方が関わってこられると思うので、地域で居住されるケースも出てくると思うのですが。

(花角知事)
「オーバーツーリズムという議論と外国人との共生という議論が重なり、議論が行われるところがありますが、人が増えてくれば色んな課題が発生するのは当然です。そこはしっかり準備をしながら進めて行かなければならないと思っていますし、特に外国人のケースであれば、文化の違いで摩擦や課題も出る可能性は十分あると思います。そこは上手に共生できるように、あらかじめ準備や意識の啓発というところも含めて対応考えていきたいと思っています」。

(記者)
−−妙高のマウンテンリゾートの開発について、一方では地下高騰や物価高騰、自然環境破壊やインバウンドの増加による治安悪化なども一部では心配されています。知事のお考えになる課題や今後どのように克服していくかなど、知事の考えを伺わせていただければと思います。

(花角知事)
「経済の活性化、地域の活性化に繋がるという期待がある反面、外国人の問題やオーバーツーリズムの問題、自然の破壊とか環境問題、そうした様々な不安があるのも事実だと思います。それについては既に一部、先ほどの妙高市さんの条例ですと、市の事前協議ですとか、住民への説明会とかそういった手続きを規定していると思います。そうした地域側もその対策をもう既に講じ始めています。県主導で官民共同の協議会を作って、そこに4つの部会を作り、関係者が集まって課題を議論するという形が作られましたので、不安や懸念に対して、適切に対応して行かなければならないなと思っています」

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