【カフェや個室ブースも】新潟県妙高市複合施設「まちなか+」、10月4日開館へ

10月4日にオープンする妙高市複合施設「まちなか+」

新潟県妙高市が整備を進めてきた妙高市複合施設「まちなか+(プラス)」が、10月4日に開館する。図書館を中心に子育て支援、交流、創造活動を結び付けた市民の新しい拠点。延床面積は2,895平方m。鉄筋コンクリート造に一部鉄骨造を取り入れた4階建てで、最上階は機械室となる。建設費は22億1,980万円に上った。

フロアごとに異なるコンセプトが設定されている。1階は「みんなの広場」をテーマに掲げた。ここには子育て支援室やプレイルームを配置し、子育て世代が気軽に訪れられる空間を整えた。加えて、カフェや交流スペース、予約本コーナーも備え、幅広い世代の利用を想定している。図書館の運営は妙高市直営となるが、窓口業務、子育て広場、カフェ運営は委託される方針で、市民と民間事業者の協働による活性化を狙う。

1階のカフェでは日替わりランチもある

1階の交流スペース

2階は「創造の場」と名付けられた。市民活動室やボランティアルームが設置されるほか、個人学習スペースやオープンスペースもある。さらに申し込み制の個室ブースを備え、集中して学習や作業を進めたい人に応じる構成となっている。多様な活動を受け止める場として期待される。

2階はワークショップなど会話も可能

2階の個室ブースは要申し込み

3階は「知の拠点」がコンセプトで、図書館の中枢機能となる。全館の蔵書数は現時点で11万8,000冊で、最終的に16万冊まで増やす計画だ。一般書から児童書まで幅広く揃え、閲覧スペースを確保。さらに、静かな読書を希望する市民に向けてサイレントルームも設けた。

3階からは妙高市市役所がよく見える

3階のサイレントスペース

現時点で駐車場は17台分を確保しているが、今後は隣接する建物を取り壊し、来年12月末までに35台分を追加する計画である。開館時間はフロアごとに異なる。1階は8時30分から22時までと、朝から夜まで幅広く利用できる。2階と3階は平日が9時から19時、土日祝日は9時から18時までとなる。なお、本の貸し出しは、妙高市民や妙高市への通勤、通学の人に限るとしている。

中枢機能となる3階の図書スペース

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