【過去最多133カ所が参加】人気オープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」が今年も開幕

新潟県燕市と三条市のオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」が10月2日に開幕した。同イベントは今回で13回目を数え、県央地域の製造業を中心とした企業や、飲食店、道の駅など過去最多となる133カ所が参加。5日までの4日間、同地域の産業を間近に見学することができる。

2日朝、開会式は燕市の株式会社青芳で実施。毎年恒例の「開け、工場(こうば)」の掛け声でシャッターを開け、4日間の祭典が開幕した。

毎年恒例となった工場の祭典が今年も開幕した

秋元哲平実行委員長

秋元哲平実行委員長は開会式の挨拶で「今年のキーワードは『五感で魅せるものづくり』。燕三条のものづくりは、ディスプレイ越しでは決して伝わらない。工場へ足を運んで、熱気や独特の匂い、機械が奏でる音、そして職人の鋭い眼差しを体感することで初めて伝わる。この4日間で来場者の皆さんに満足していただけるように準備をしてきたし、ものづくりには自信がある」と力を込めた。

また地元の参加企業へ向けて「この4日間は皆さんが主役。来場者の皆さんに、燕三条のものづくりと魅力を、存分に見せましょう」と呼びかけた。

三条市の滝沢亮市長

燕市の鈴木力市長

三条市の滝沢亮市長は「今年は特に『もうすぐ工場の祭典始まりますね』と言われることが多い。もちろん年々、工場の祭典の知名度が上がっていることもあるが、今年は特に実行委員会を中心に様々な事前プロモーションに尽力した成果が現れている。燕三条の技術力や職人の息遣いをどう次の世代に繋げていくのか、という点も市内外に発信できる機会だと思っている」とコメント。

燕市の鈴木力市長も「工場の祭典は世界的な評価を受けるまでになったイベントだが、その持続可能性という点では不安視されることもあった。そんな中で昨年からは、三条と燕の両商工会議所の青年部がタッグを組む形で大きく体制がリニューアルした。若い人たちのおかげで、光が見えてきている。大勢の皆さんが燕三条のものづくりや職人の魂を感じ、今回も大成功してもらいたい」と語った。

青芳での工場見学の様子

開会式のあと、関係者やメディアは一足先に青芳のショップやレストラン、工場を見学。なお、同社ではレジンコースターづくりやコーヒー豆焙煎体験などのワークショップを用意している。

「工場の祭典」は、燕市と三条市の工場などを開放し、「ものづくり」の見学や体験ができるようにするイベント。前回からは、燕商工会議所と三条商工会議所両青年部の有志が中心となって実行委員会を組織している。なお、前回の参加企業は109カ所。来場者数は3万8,592人で、COVID-19のパンデミック後としては最多となった。

 

【関連リンク】

燕三条 工場の祭典 公式サイト

青芳 公式サイト

 

【関連記事】

今年は過去最多の132社が参加! 「燕三条 工場の祭典」、参加企業による初回会議を実施

2024年の「工場の祭典」、来場者数はコロナ禍後で最多に まちやま(新潟県三条市)で「燕三条 工場サミット」開催

こんな記事も