【県内スタートアップ企業は1566社】スタートアップ企業数は全国21 位(帝国データバンク新潟支店調べ)

報道資料より

株式会社帝国データバンク新潟支店は、2025年9月時点の自社データベースをもとに、新潟県に本店を置く創業または設立から10年以内の企業を「スタートアップ企業」と定義し、調査、分析を行った。同調査は 2020年12月に実施して以来2回目。

それによると、新潟県内にスタートアップ企業は1,566社あることが判明した。都道府県別では、スタートアップ企業数が21 位であるのに対し、スタートアップ企業比率は42位と 企業全体に占める割合は全国的に低い。業種別ではスタートアップ社数では「建設」が最多、スタートアップ比率では 「農・林・水産」が最高だった。また、市区郡別では、企業数の多い地区でスタートアップ社数が多かったもの の、スタートアップ比率では地域によりバラツキがみられた。

業種別でみると、スタートアップ社数では「建設」が513 社で最多となったほか、「サービス」が 446 社で続き、同 2業種で全体の約 6 割を占めた。

報道資料より

一方、スタートアップ比率でみると「その他」を除き「農・林・水産」が 9.58%でトップ、「不動産」(8.53%)、「サービ ス」(6.10%)などが続いた。

社数は少ないながらも、スタートアップ比率では「農・林・水産」が 9.58%と「その他」を除き最高となったが、これは 新潟県農業・経営支援センターなどによる就農支援が奏功していることなどが要因だと思われるとしている。

市区郡別では、スタートアップ社数では「長岡市」が 296 社で最多。「新潟市中央区」(219 社)、「上越市」(112 社)、「新潟市東区」(106 社)が 100 社超で続いた。なお、新潟市 8 区を合計すると 626 社でトップとな る。

報道資料より

一方、スタートアップ比率では、「北蒲原郡」が 9.18%でトップ、「刈羽郡」(8.33%)、「新潟市中央区」(6.90%)、 「長岡市」(6.80%)が続いた。

最後にまとめとして、新潟県では地域に根ざしたイノベーティブなスタートアップ企業を選定し、公的機関と民間企業が連携して集中的に支援することで、選定企業の飛躍的な成長と、新潟のスタートアップエコシステムの強化を目指す「J-Startup NIIGATA」などの取り組みを進めている。全国的に見ると、依然としてスタートアップ企業の割合は低い新潟県だが、こうした取り組みがスタートップ企業の増加やそれに伴う地域活性化につながることを期待したい、と同レポートは結んでいる。

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