ユネスコ無形文化遺産「伝統的酒造り」と「和食」融合イベント 上越市の「越後謙信SAKEまつり」で開催へ

イベントは10月18日、19日に新潟県上越市本町通りで開催される「越後謙信SAKEまつり」の特設ブースで実施される

新潟県が実施する「消費喚起・需要拡大プロジェクト」応援事業として、上越文化財観光促進協議会が主催する特別企画が開催される。ユネスコ無形文化遺産に登録されている「伝統的酒造り」と「和食」を融合させ、日本の伝統文化の魅力を広く発信しようというものだ。

この取り組みは、酒と食を通じて歴史や風土、そして日本人ならではの精神文化を啓発し、日本酒や和食の素晴らしさを再認識してもらうことを目的としている。また、上越市内だけでなく市外・県外からの来場者にも新潟の食文化を知ってもらうことで、地域産品の消費喚起および観光需要の拡大につなげる狙いがある。

イベントは10月18日、19日に新潟県上越市本町通りで開催される「越後謙信SAKEまつり」の特設ブースで実施される。国税庁関東信越国税局と共に、ユネスコ無形文化遺産である「伝統的酒造り」と「和食」の魅力を発信する予定だ。上越文化財観光促進協議会では「和食」部門を担当し、県産食材を使用した高級料亭ならではの限定料理を提供する。さらに、県外からの来場者に向けて郷土料理も販売し、上越ならではの和食文化を体感できる機会とする。

提供される料理は、くぢら汁(1,000円)、う巻(2,000円)、う巻ハーフ(1,000円)、鮫カツ(1,000円)、料亭の前菜盛り合わせ(2,000円)。いずれも地元食材を活かした逸品で、訪れる人々に新潟の食の魅力を伝える内容となっている。

また、若年層への訴求を目的に、10月18日には高田まちかど交流館でライブイベントも実施される。東京を拠点に活動するアイドルグループ「IQ99(アイキューキューキュー)」が出演し、日本酒や和食をより身近に感じてもらうためのプロモーションを行う。公演は13時30分からと16時からの2回、それぞれ30分間のステージとなる。ライブ終了後には1時間の物販も行われ、ファンとの交流も予定されている。

東京を拠点に活動するアイドルグループ「IQ99(アイキューキューキュー)」が出演

このように、地域の伝統文化と現代的なエンターテインメントを融合させた取り組みは、上越地域では初の試みである。主催者は「文化と食の両面から上越の魅力を発信し、県内外の多くの人に来場してもらいたい」としている。

日本酒と和食は、いずれも長い歴史の中で日本人の暮らしに根付いてきた文化である。今回の取り組みは、それらを改めて見つめ直す契機となると同時に、地域経済の活性化にも寄与することが期待される。上越から発信される新しい「和食×酒」の融合イベントが、県内外の注目を集めそうだ。

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