【紅葉と実りの妙高】開業60周年を迎えた休暇村妙高、心癒し旅で堪能する「秋の妙高時間」
妙高の三原色
妙高エリアの紅葉が、いよいよ見ごろを迎える。
春は残雪が描く「はね馬」のシルエット、初夏には色濃い新緑や色鮮やかな草花、夏には満天の星空、冬季はまるで欧州のスノーリゾートのような白銀。妙高山は、それぞれの四季を通じて実に味わい深い表情を見せてくれる。その中でもクライマックスは、色鮮やかな紅葉を身にまとった妙高山ではないか。一度見ていただきたい、見事なものである。
このエリアには、紅葉の名物スポットがいくつも点在している。有名なところで言えば、日本有数の名瀑として知られる苗名滝、標高1,300メートルの雲上の楽園・笹ヶ峰高原、妙高山の姿が水面に映るいもり池など。全長3,000メートル超の妙高杉ノ原ゴンドラに乗って、色鮮やかに染まった山を見下ろすのもおすすめだ。
苗名滝は、日本の滝100選にも選ばれる名瀑で、その落差55mという迫力。四季を通じて景観を楽しめるが、轟音と水しぶきの背に色鮮やかな紅葉を借景する様は、息をのむほどの素晴らしさだ。
笹ヶ峰高原では牧場、仙人池、清水ケ池、夢見平周辺に遊歩道が整備され、散策を楽しみながらの紅葉見物ができる。ブナ、ミズナラ、トチノキ、シラカバなど高地の樹木が多く、グリーンシーズンはまるで欧州のような風景が広がるが、色づく季節には鮮やかなジャポネスクの美を見事に映し出す。
いもり池では、湖面に逆さに映る妙高山が見られシンメトリーの面白さがあるが、紅葉の盛りにはまさに絶景。赤や黄色がちりばめられた「鏡面」は、この季節しか目にすることができない眼福だ。
さて、秋の彩りを表現するうえで良く使われる言葉に「秋野三原色」がある。それは土地や秋の深まりによって中身が変わってくる。ある場所では「彼岸花の赤、秋晴れ空の青、稲穂の黄色」だったり、他のシチュエーションでは違ったりと様々で、日本人の感性の豊かさを感じるのだが、妙高には「妙高山の三原色」があるのだと聞いた。既に冠雪した山頂の白、見事に紅葉した中腹、そしてまだ緑濃い裾野と三色に分かれる「妙高山の三原色」。1年365日のうち、わずか数日しか見られないこの風景を、是非とも目に焼き付けていただきたい。
今年の妙高は例年よりも紅葉が1~2週間遅いとの観測。最盛期は11月の上旬にずれ込みそう。これからじっくり計画を立てても、まだまだ間に合いそうだ。
60周年記念企画「新潟のお米付謝恩プラン」
妙高高原のリゾートホテル、休暇村妙高は2025年7月で開業60周年を迎えた。
日頃の喧騒を離れ、ゆったりと過ごすには最適な場所だ。ロビーの大きな窓の向こうに広がる妙高山の景色、ゆったり落ち着ける客室、質の高い温泉、土地の魅力が詰まった料理、親切な周辺散策の案内までオールインワンのリゾートホテルだけに人気が高い。
休暇村妙高が長く人気の理由のひとつに、「観光拠点」としてのロケーションの良さが挙げられる。魅力あふれる妙高エリア一帯はもちろんのこと、長野方面に向かえば様々なアクティビティが楽しめる野尻湖、斑尾高原など。直江津方面に向かえば人気の水族館「うみがたり」など。ここを拠点に足を延ばせば、海・山・川・湖とあらゆるスポットに赴くことができるのは嬉しい限り。正直、1泊2日では足りない、というのが本音だ。
こうしたロケーションであれば、様々な場所に行って様々な魅力に触れたいと欲張ってしまいがちだが、逆に、敢えて「何もしない」でゆったり過ごすのも妙高を楽しむうえでは至上の贅沢だったりする。ホテルの周囲を散策するだけでも土地の魅力にあふれているのがわかる。気が付いたら時間がゆっくり過ぎていた、そんな「秋の妙高時間」を満喫できるのも休暇村妙高に惹かれる要因のひとつだ。
この秋には60周年記念企画と題して「新潟のお米(2キロ)付 謝恩プラン」を用意。プラン宿泊者には特別栽培の妙高産コシヒカリ新米をプレゼント。魚沼や岩船などと同様に質の高さで知られる妙高米が付いたプランは1泊2日(夕食:奏懐石、朝食:ビュッフェ)で1万5,000円~。なお、妙高産コシヒカリの上質さは、休暇村の朝食ビュッフェで「てづくりおにぎりコーナー」があるので十分堪能できる。
期間は11月9日~11月30日。価値あるこの機会を見逃せない。
酒どころ新潟を味わい尽くす
妙高の旅、となればやはり日本酒を楽しまない手はない。妙高エリアは銘醸地として知られ、「君の井」「鮎正宗」「妙高山」「千代の光」「スキー政宗」など銘酒の数々を生んでいる。訪ねたその土地の地酒を味わう、というのは左党にはたまらない旅の魅力だ。
休暇村妙高でも夕食時には、厳選した新潟の地酒を数多く取り揃え「妙高呑み比べセット」など趣向も凝らされた内容は、日本酒党は絶対に満足できるラインナップだ。料理長による地の食材を活かした懐石も、地酒には最高のマリアージュ。これぞローカルガストロノミーの極致と言える。
さらに休暇村妙高では11月24日から12月19日までの期間「おいしいお米!おいしい水!酒どころ新潟日本酒フェア」を開催するという情報を聞いた。上越、中越、佐渡の厳選した22蔵、24銘柄の日本酒を揃え、飲み放題プランを用意。2,000円(1名)のコースでは日本酒18種が飲み放題。5,000円のコースでは大吟醸やレアな地酒も含む24種が飲み放題になる(最大2時間まで)という、左党にとっては夢のようなフェアだ。
秋が過ぎるとそこは白銀の世界。グローバルに知られるスノーリゾートとして、妙高は別ステージの賑わいを見せる。その前に、妙高高原が1年のうちで最も彩り鮮やかなこの秋、訪れてみてはいかがか。
きっと、心洗われる癒しの旅が、あなたを待っている。
【関連リンク】