【「金を買いましょう」と指示】金地金2,000万円相当を刑事・検事など装いだまし取る 長岡警察署が特殊詐欺被害を認知
長岡警察署は10月27日、特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害を認知し、現在捜査中であることを発表した。
被害に遭ったのは、新潟県長岡市在住の80代女性。女性は9月25日から始まった一連のやり取りの中で、10月3日に金地金930グラム(約2,000万円相当)をだまし取られた。
同署によると9月25日、女性宅の固定電話に通信事業者を名乗る者から電話があり、「あなたが契約した携帯電話が犯罪に使われている。携帯電話番号を教えてください」と言われ、携帯電話番号を伝えた。
すると「東京南署」の刑事を名乗る男に代わり、「暴力団の男を逮捕して、男の家を捜索したらあなた名義の携帯電話と通帳が出てきた。男は、あなたが協力者であり、あなたに400万円を渡したと話している。あなたに逮捕状が出ている」などと言われ、検事の指示に従うように言われた。
その後、女性宅に検事を名乗る男から電話があり、「今、金が上がっているので金を買いましょう。2,000万円分買いましょう。あなたのお金が犯罪収益金に換えられるおそれがあり、それを避けるために金に換えた方がいい」などと指示され、女性は指示に従って金地金を購入した。
10月3日、検事を名乗る男から女性の携帯電話に連絡があり、「金が入ったビニール袋を、あなたの車の前に置いてください。誰かが取りに行きます」などと言われたため、女性は自宅前の駐車場に停めていた車の前に金地金が入ったビニール袋を置き、自宅内から様子を見ていたところ、女が現れて持ち去った。
その後、相手方と連絡が取れなくなり、女性が家族に相談したところ、詐欺だと気付き警察に相談した。
同署は「警察や検察が『金を購入してほしい』などと言うことは絶対にありません。警察や検察から『お金の話』が出たら詐欺を疑い、地元の警察署に相談してください」と注意を呼びかけている。
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